「無料でパソコンを診断する」のワナ
ウイルス対策ソフトをPCやスマートフォンに入れるのは今や基本中の基本といってもいいだろう。在宅になることが増え、自宅でもオンラインになるデバイスが増加したり、業務をこなしたりすることが多い今では、もはや必須ともいえる。
しかし、ウイルス対策ソフトの中には、“ニセモノ”も存在する。サイバー犯罪者にすれば、「セキュリティが大事」と誰もが思うからこそ、ニセのソフトもダウンロードされやすいと考えているのだ。
不正なウイルス対策プログラムは、たとえばウェブを閲覧しているときに、「オンライン上で危険に侵されている可能性がある」「無料でパソコンを診断する」というポップアップウィンドウを表示させることで、利用者を不安に陥れる。
このポップアップは、問題の解決を提案するとうたう、ニセのセキュリティソフトウェアをダウンロードするためのフィッシングリンクが含まれていたり、ニセのウイルス対策ソフトを販売するサイトにリダイレクトさせたりする。
しかし、ニセのソフトをインストールしてしまうと、警告画面を大量に表示したり、問題解決のためにソフトの購入をうながす画面をしつこく表示したりする。これらのソフトはアンインストールしにくくなっていることもあるほか、そもそも、ニセのソフトを購入する際に個人情報の入力を必須としているため、クレジットカード番号などが不正取得されてしまい、悪用されるおそれもある。
このように、ニセのウイルス対策ソフトは、まるでコンピュータウイルスのようにふるまうばかりでなく、利用者が「これで安全になった」と誤解してしまうため、ウイルスより危険とさえ呼べるかもしれない代物だ。
よって警告画面が表示されても、画面に表示されている指示にすぐ従わないのがポイント。画面が消えない場合は、ブラウザを強制終了するか、パソコンを再起動する。
万が一、クレジットカード番号などを入力し、代金を支払った場合、すぐにクレジットカード会社や消費生活センターなどに相談しよう。
ウイルス対策ソフトは信頼できるものを選ぶ
ニセのウイルス対策ソフトに対しては、やはり信頼のおけるセキュリティソリューションをインストールしておくことが肝心だ。ニセのソフトを検知し、被害を未然に防いでくれる。
近年のウイルス対策ソフトは、システム全体を定期的にスキャンすることで、PCのパフォーマンスを下げることなく効果を発揮できるものが多い。作業をしない時間帯など、特定のスキャンを実行することも可能なため、「ウイルス対策ソフトは重い」という認識は過去のものとなりつつある。
未知のウイルスに対しても、アプリケーションの異常な要求や命令など、既知の悪意ある行動から判断・発見するようになっているので、新しい脅威に対しても効果を発揮する。安心できるウイルス対策ソフトを導入することはとても大切だ。
もっとも、ウイルス対策ソフトを入れるだけでよしとするのではなく、みだりに個人情報を入力しない、パスワードの使い回しは避けるなど、日頃から警戒心を持っておく必要もある。
また、古いバージョンのまま更新されていないソフトは、脆弱性が利用され、ニセのソフトに利用されたり、ウイルスに感染したりすることがある。そのため、OSやソフトのアップデートは、めんどうくさがらず、こまめにやっておく必要があるといえるだろう。
今回はMcAfee Blogから「偽のウイルス対策ソフトの見分け方と対策について」を紹介しよう。（せきゅラボ）（せきゅラボ）
※以下はMcAfee Blogからの転載となります。
偽のウイルス対策ソフトの見分け方と対策について：McAfee Blog
ウイルス、マルウェア、スパム、その他のインターネット上の危険から身を守るために、コンピューターにセキュリティソフトウェアを導入することがいかに重要であるかは、ほとんどの方がご存知だと思います。
しかし残念なことに、サイバー犯罪者たちもセキュリティソリューションが重要であることを知っており、彼らはこの知識を利用して、あなたのコンピューターに害を及ぼすように故意に偽のウイルス対策をダウンロードさせようと仕向けてきます。
偽のアンチウイルスソリューションかどうかを見分ける
偽のウイルス対策ソフトは、今日のインターネット上で最も危険で厄介なものの1つです。一見、正規のマルウェア対策を装っていますが、実際にはコンピューターを「修復」するという名目でお客様から金銭を巻き上げる悪質なソフトウェアです。そしてたいていの場合、この新しいウイルス対策プログラムは、あなたがすでに持っている正規のセキュリティソフトウェアを無効にし、ウイルスを除去できないようにします。
不正なウイルス対策プログラムは、あなたがウェブを閲覧しているときに、コンピューターが「オンライン上で様々な危険に侵されている可能性がある」というポップアップウィンドウを表示させることで、あなたを罠にひっかけてくることがよくあります。このポップアップには、この問題の解決を提案するセキュリティソフトウェアをダウンロードするためのフィッシングリンクが含まれているか、偽のウイルス対策アプリケーションを販売するサイトにリダイレクトされたりします。また、これはハッカーが「あなたはウイルスに感染しています」というようなメッセージをクリックさせる手段として使うことから、スケアウェアとも呼ばれています。
仮にOSが感染してしまった場合は、データが失われ、復旧するとしても多くの時間とお金がかかってしまうので、ほとんどの人は潜在的にある問題はすぐに解決したがります。しかしながら、そこできちんと調べもせずにすぐに行動してしまうと、偽のウイルス対策ソフトの思うつぼです。
一度、ポップアップに表示されたフィッシングリンクをクリックし、「購入」のためにクレジットカード情報を入力してしまうと、この危険の背後に潜んでいるハッカーたちは、あなたの金融のデータを悪用します。ハッカーたちはこのデータを利用して個人情報を盗み、あなたにはマルウェアしか残らないでしょう。
偽のウイルス対策ツールの危険から身を守る対策
そのウイルス対策アプリが本物か偽物かわからない？大丈夫です、恐れることはありません。以下の手順で、ハッカーと悪質なソフトウェアから身を守りましょう。
ポップアップウィンドウの不審なリンクに注意
もし、ウイルスに感染しているとか、マルウェアの脅威にさらされているという不審なメッセージがポップアップで表示された場合は、端の「×」をクリックして閉じてください。これらのメッセージには、悪意のあるサイバー攻撃とともに個人情報を盗むフィッシングリンクが含まれていることがよくあります。
正規のマルウェア検出プログラムを使用する
もし、お使いのコンピューターがマルウェアの脅威に感染している可能性がある場合は、デバイスにインストールされている正規のセキュリティソフトウェアやウイルス対策製品を使ってウイルススキャンを実行しましょう。
セキュリティ保護のための最適なウイルス対策ソフトとは？
最も信頼性が高いウイルス防止対策を選ぶ
ウイルス対策ツールを選ぶ際、どうしても無料のウイルス対策ソリューションを選んでしまうことがあります。しかし、無料のウイルス対策ソフトには無料なりの代償が伴うことをご存知でしょうか？無料のツールはシンプルなものであって、現代のテクノロジーを必要とするユーザーの方々に高レベルの保護は提供できません。
新種のマルウェアから個人情報の盗難など私たちがオンライン上で直面する危険に対抗できるくらい洗練された対策が必要です。さらに、無料のウイルス対策ソフトウェアは、一般的に1つのデバイスでしか使用できませんが、McAfeeはご契約プランによってはそれぞれ1、3、5、10個のデバイスで使用でき、さらには無制限のデバイスも使用可能です！
デジタルライフを確実に守るためには、お客様の利益を最優先に考えたセキュリティセットをご利用ください。McAfee Total ProtectionやMcAfee LiveSafeサービスのような、包括的にインターネットセキュリティがすべてのデバイスにインストールされていることを確認しましょう。マカフィーのウイルス対策セットは、PC、Mac、タブレット、モバイルデバイスを問わず、あなたをオンライン上の危険から守ります。加えて、これにはパスワードマネージャーが付属しており、独自のパスワードを保存、自動入力、生成することで、簡単にパスワードを保護、管理することができます。さらに、「McAfee Shredder」というファイルシュレッダーを使えば、機密ファイルを完全に削除し、痕跡を残さないようにすることができます。
現代のサイバーセキュリティの状況は常に変化しているため、McAfee Total Protectionのような最高クラスのセキュリティソリューションを使用する必要があります。堅牢で包括的なセキュリティを導入することで、進化し続けるサイバー空間内の最新の脅威からお客様のデバイスをより安全に保護することができるでしょう。すべてのデバイスが安全であれば、心配せずにオンラインライフを送ることができます。
※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。
■関連サイト
