2021年12月に発表した「ASCII BESTBUY AWARD 2021」では、ASCII.jpのスタッフと読者に加え、実際に製品を販売しているPC・家電量販店の店頭スタッフにもアンケートを実施し、優秀製品を選出してもらっています。それぞれの量販店スタッフが推すモデルのどこに魅力があるのか、どんなユーザーに合っているかなど、受賞製品以外のモデルも含めて、激オシポイントを聞きました。
iPhone 13 Pro / iPhone Pro Maxは
写真や動画の撮影や使い勝手を店頭で試してほしい
コジマ×ビックカメラ梶ケ谷店は神奈川県川崎市、神奈川県道14号線(市民プラザ通り)に面したロードサイド型家電量販店舗。東急田園都市線の梶が谷駅に近く、ベッドタウンでもあることから、休日はファミリー客で賑わい、平日は会社帰りのビジネスマンが閉店間際まで訪れる地域旗艦店の1つとなっています。
スマートフォンの激オシモデルを紹介してくれたのは、同店のスマートフォンコーナー担当の五十子(いそこ)順一さんです。五十子さんはハイエンドスマートフォン部門では、アップルの「iPhone 13 Pro / iPhone Pro Max」、ソニーの「Xperia PRO」、OPPOの「OPPO Find X3 Pro」をピックアップ。ハイバリュースマホ部門では、ソニーの「Xperia 10 III」、OPPOの「OPPO Reno5 A」、モトローラの「moto g100」を推しています。
最新iPhoneのフラッグシップモデル、iPhone 13 Pro / iPhone Pro Maxは、カメラ性能が大幅に向上。被写体の背景をぼかす動画撮影などが可能になっています。ユーザーの指の動きなどを検知して画面のリフレッシュレートを変化させ、バッテリー消費量を抑える機構も備えています。ProとPro Maxの違いはほぼ大きさのみ。Proは6.1インチ、Pro Maxは6.7インチ。価格差は約1万円となっています。
「ProMotion対応の、速さと反応の良さが向上した6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイは、実際店頭で試してそのすごさを実感してほしいです。新色のシエラブルーは一番人気。iPhoneはこれまでiPhoneを使ってきたユーザーの買い替えが多く、毎年機種変更する人もいるほどファンが多い製品です。その中で、ProやPro Maxはゲームや写真撮影を重視する人が注目します。店頭では実際に動画や静止画を撮影して、使い勝手や映り具合に納得して購入していただいています」(五十子さん)
使い勝手を重視する人や、価格帯も重視する人はiPhone SEやiPhone miniに流れ、こだわりのある人がProやPro Maxを選択。iPhoneからAndroidに移るケースは店頭ではあまり見受けないそうだ。
「当店ではアクセサリーも豊富に取り揃えています。発売直後は少なかったスマホケースもかなり揃ってきました。液晶保護フィルムをお求めのお客様には、ガラスコーティングを提案しています。工賃込みで片面3820円、両面6020円(ともに税込)で、本体表面をコーティングすることで落下時などに画面が割れにくく、傷も付きにくくなり、万が一割れても飛散防止になります。iPhoneに限らず、Androidでも承っているサービスですが、とても人気です」(五十子さん)
ASCII BESTBUY AWARD受賞製品ではありませんが、Xperia PROも個人的にはオススメだと五十子さんが言います。同機は、ソニーがプロの映像クリエイターやYouTuber向けに開発したとされる5Gミリ波対応のハイエンドスマホ。6.5インチのXperia 1 IIをベースに、プレミアム機能を盛り込んでおり、世界初のHDMI入力ポートを備え、ミラーレスカメラαシリーズの外部モニターとして利用できるほか、撮影中の映像を5Gストリーミングで配信可能です。
「20万円を超える高額商品で、ビックカメラグループの中でも特定の店舗でしか扱っておらず、実機は当店にないのですが、予約対応をしたときに大好評となり印象的だったモデルです。HDMI入力が可能で、外部モニターアプリも搭載してカメラとの連動性が抜群。まさにプロ用機材です。5Gはミリ波対応で、通信エリア内であればライブストリーミングも快適。私個人としてもカメラを何台も持っており、南の島などで撮影するのが好きなのですが、こういう製品を見ると、重たいカメラを何台も持って出かける時代じゃないのかなと思わされますね(笑)」(五十子さん)
ちなみに昨年12月に発表された「Xperia PRO-I」では、1.0型イメージセンサー、カメラ用シャッターボタンなどを追加で搭載しており、最先端の追求に余念のない姿勢が伺えます。
OPPO Find X3 Proも受賞製品ではありませんが五十子さんの個人的イチオシモデル。同機は、デュアルフラグシップカメラを搭載した、OPPOの6.7インチハイエンドスマートフォン。よりリアルに近い色で画像が保存できる10bit(10億色)対応のフルパスカラーシステム、倍率30倍の顕微鏡、2つの5000万画素カメラと、カメラ機能で世界初を連発したエポックメイキングな製品です。
「カメラ機能が注目されていて実際それはとても凄い性能なのですが、個人的にはSnapdragon 888搭載でゲームがサクサク動き、タッチ感度も高く、リフレッシュレートも高くて滑らかな描画の楽しめる点に一番注目しています。ゲーマーの間でも非常に評判が良く、一部のゲームをプレイするにはもうこの機種でなければと言われるほど高く評価されています。最近のグラフィック重視のゲームがバリバリ楽しめます」(五十子さん)
ハイバリューなXperia 10 IIIは女性ユーザーが急増中
5G対応で6.0インチの縦に長い有機ELディスプレイを搭載したXperia 10 IIIは、CPUにSnapdragon 690 5G、4500mAhの大容量バッテリーを備えたハイコストパフォーマンスなモデルです。αシリーズ譲りのカメラアプリ「Photography Pro」をプリインストールしています。
「5万円台でありながら5Gに対応するXperiaで、普段使いには十分なスペックです。女性でも持ちやすいハンドフィットなサイズ感で、約169gの軽量ボディ。4色のカラーバリエーションも魅力的。画面が大きくて見やすいのに、片手でも操作しやすく、電話やカメラだけでなく、ちょっとしたゲームもこなせます」。五十子さんによると、Xperia 10 IIIは女性ユーザーが増えているそうです。特にファミリー層のヤングミセスが、使いやすさとカラバリが気に入って選んでいるとのことでした。
OPPO Reno5 Aは、5G対応の6.5インチディスプレイ搭載スマホ。119度の超広角レンズなど4カメラを搭載し、インアウトの両方で同時に動画撮影が可能です。縦に長いのでブラウジングが見やすく、一部アプリは2分割表示にも対応します。バッテリーは、4000mAh。
「CPUにSnapdragon 765Gを搭載しています。防水・防塵・おサイフケータイ対応と日本人好みな仕様にしっかり押さえた仕上がりは、海外勢の中でもさすがOPPOと感じます」(五十子さん)
moto g100も受賞製品ではありませんが五十子さんが注目しているモデルです。同機は、5G対応のmoto gシリーズのフラグシップモデルです。価格はミドルレンジながら、処理性能はフラグシップという非常にうれしい製品。ディスプレイはアスペクト比21:9の縦長6.7インチで、リフレッシュレートは90Hz、HDR10に対応。4カメラ搭載で、microSDが利用できます。Wi-Fi 6に対応、Googleアシスタントボタン搭載のほか、ユニークなジェスチャー機能も備えています。
「CPUにSnapdragon 870を搭載し、価格とスペックのバランスが絶妙な高コスパ端末です」(五十子さん)
コジマ×ビックカメラ梶ケ谷店では、周辺の港北東急店、港北インター店と一緒に「くらし応援便」を展開しています。購入した商品を自宅に配達する有料サービスですが、単純に配達するだけでなく、社員が直接お客の要望を聞いてちょっとしたワガママなら聞いてくれるというもの。たとえば、「レンジが壊れたから今日届けて欲しい」といったオーダーでも、可能な限り対応し、配達後に開梱して設置したり、それまで使っていたレンジもその場で回収したりといった要望にも応えてくれます。
地域の旗艦店として、家電、携帯電話、住設、酒販、ドラッグ、電動自転車など、幅広い商品を取り扱っており、スマートフォンを購入したポイントでいつもより美味しいお酒を持ち帰るのも良いかもしれません。
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