フリービット/トーンライフスタイルは、「エコノミーMVNO」としてドコモショップで展開してる「トーンモバイル for docomo」の新プランを発表した。すでに提供しているiPhone向けの「TONE for iPhone」に加えて、専用のAndroid端末のみで使える「TONE for Android」を2月24日に開始。合わせて、Androidスマホ「TONE e21 rev.2」(9980円)をドコモを通じて販売する。
独自のAndroid端末とセットになったサービスを開始
端末はドコモショップで販売
トーンモバイルのサービスは以前から、小中高生およびシニア層をメインターゲットとして、家族で使うことが前提となっているが、これはエコノミーMVNOとして提供される「TONE for iPhone」「TONE for Android」においても同じ。親による子供のスマホの利用時間やアプリの制限、GPSでの移動の見守り、不適切な自撮り(裸など)のAIによる抑制といった、安心して使うための機能が充実している。
「TONE for iPhone」「TONE for Android」の基本料金はともに月1100円(見守り機能などに必要な「TONEファミリーオプション」は月308円)。データ通信は動画視聴以外は無制限で、動画では1GBあたり370円のチケット購入が必要。通話は050番号のIP電話(TONE IP電話)と070/080/090番号の通常の通話が両方利用でき、TONE IP電話でのトーンモバイルユーザー間は無料、固定電話には3分あたり14.3円、携帯電話には1分あたり21円となっている(通話定額オプションも用意)。
先行した「TONE for iPhone」はユーザーがすでに持っているiPhoneと組み合わせて使うSIM単体での提供だったが、「TONE for Android」は専用端末「TONE e21 rev.2」との組み合わせで、さらに多くの機能が利用できる(特定の場所や時間での端末ロック機能、使い方を教えるための家族の端末からの遠隔操作など)。
このTONE e21 rev.2は、昨春発売された「TONE e21」をベースにドコモで取り扱いを前提にソフトウェアをアップデートしたバージョンとなる。主なスペックは、6.53型の大型液晶(1080×2340)、6GBメモリー、128GBストレージ、4眼カメラ、4000mAhバッテリーなどとなっている。
今回の提供に合わせてシニア向けのキャンペーンも実施する(7月31日まで)。60歳以上のMNPでの新規契約者が毎月の通信量が300MB未満の場合に、最大1年間月額基本料が0円になる。
ドコモショップでの展開で現役世代にもアピールができた
販売現場に対しても認知度を高める努力
発表会で登壇したフリービット代表取締役社長CEO兼CTOの石田宏樹氏は、エコノミーMVNOでの反響について、当初から想定していたティーン層に加えて、現役世代の新規ユーザーも増えたとして、ドコモショップでの取り扱いによる一般層への訴求力の強さに言及した。また、現役世代には月1100円で動画以外使い放題という部分が受け入れられたのではと見ている。
ドコモショップで、ドコモが提供しているもの以外の端末販売はあまりない例だが、全国約2300のドコモショップすべてに実機とパネルの什器を用意。ショップ店員がサービスの説明や契約の手続きをする。ただし、在庫管理の負担を軽減する狙いもあり、実際の端末はトーンモバイルから最短2~3日で配送する。ユーザーの手元に届くと、SIM登録情報を元に20秒で設定を完了して、利用が開始できるとのことだ。今後はドコモショップの販売現場に対しても認知度を高めていく努力をして、さらなる拡大を目指す考えも語られた。