このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

予実管理表やシフト表がもっと簡単に!

krewSheetの新機能「Xrossモード」のすごさをkintoneのプロに聞いた

2022年02月21日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII 

提供: グレープシティ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

シフト表の作成や勤怠管理システムとの連携が圧倒的に容易に

 もう一人、Xrossモードへの期待を語ってくれたのは、奈良県の社団医療法人 健生会の中尾典隆氏だ。健生会は奈良県北部の大和高田市を中心に、診療所、老人保健施設、介護施設、鍼灸治療所などを構えており、中尾氏はそこのIT部門のメンバーとして業務改善でkintoneを活用している。

サイボウズのイベントに登壇する社団医療法人 健生会の中尾典隆氏

 2020年のkintone hive Osakaでは鍼灸治療院の基幹システムをkintoneで構築した話を講演しており(関連記事:kintoneへの乗り換えは、しっかりとした要件定義が重要というのが反省点)、その後はkintoneエバンジェリストとしても活躍している。また、以前からkintoneとkrewSheetを組み合わせて使っており、「kintoneって1レコードずつ編集するしかなく、別のレコードからのコピーも大変。その点、krewSheetを使えば、編集もまとめてできるし、とにかく便利に使っている」とコメントする。

 そんな中尾氏から見たXrossモードの魅力は、従業員の勤務予定を登録したシフト表を簡単に作れる「行列変換ビュー」だという。

 中尾氏の勤務するような24時間運営の病院は、どの職員がどういった予定で勤務するかのシフト表が命。通常、シフト表は現場のリーダーがExcelで作成しているが、日勤、遅番、当直など勤務形態も種類が多く、法定の休暇希望を取りながらシフトを組むため作業はとても複雑。健生会ではExcelのマクロで作業していたが、「院内で利用できる端末が限られているため、月末ギリギリになってようやく完成ということも多かった」(中尾氏)という。

 もちろん、シフト表を登録する先にあたる勤怠システムで作れればよいのだが、勤怠システムは予定された勤務をあくまで記録するのがメインなのでシフト表作成までは難しい。しかも、1行1レコードという勤怠管理システムにExcelのシフト表はインポートできないため、シフト表を見ながら勤怠システムに手入力する必要があったという。

 その点、krewSheetのXrossモードで搭載されている行列変換ビューを使えば、レコード上は行に登録されている日付を列に変換することで、シフト表を簡単に実現できる。空のレコードも用意できるので、業務リーダーは職員の希望を見ながら、一覧画面でシフトを入力可能。日付と曜日は多段表示すれば、ユーザーも入力しやすいし、カスタム小計を使えば、勤務日数や休日も表示できる。

行列変換ビューによってシフト表も容易に作成できる

 また、kintone自体はデータベース構造が勤怠システムと同じなので、インポートも容易。シフト表の人員の増減に関しても、もともと持っている職員マスタからルックアップで探してくればよいので、作業は簡単になるという。「とにかくいろいろな手間がかからなくなります。現場は十中八九喜んでくれると思います」と中尾氏はコメントする。

 現在、中尾氏はテストプロジェクトをスタートさせており、現場のリーダーにシフト表利用を持ち込んでいる状態だ。ピボットビューやカスタム集計に関しても、「今のところうちでは使う用途がないですが、今までkrewDataでいったん計算させていたデータを、krewSheet単体で表現できるので便利だと思います」とコメントしてくれた。


 

 さて、krewSheetのXrossモードのすごさは伝わっただろうか? Excelならではのピボットビューを実現した上で、今までkintoneでは難しかった行列変換や空レコードの用意なども利用できるようになり、kintoneの使い道はますます拡がると言えるだろう。

 昨今、kintone hiveのユーザー事例を見ればわかるとおり、昨今kintoneは業務改善プラットフォームのみならず、攻めのデータ活用に進んでいるユーザーも多い。こうした中、データ活用に強いkrewシリーズはkintoneとぜひ組み合わせたいプラグインであり、特にXrossモードは「Excelじゃないと難しい」とあきらめていた人にお勧めしたい。

(提供:グレープシティ)

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ