三菱地所レジデンスは2月14日、美和ロック、Yperと共同開発した集合住宅向けの個別宅配システムを、渋谷区広尾5丁目の新築分譲マンションに導入すると発表した。
本システムでは、荷物貼付のバーコード(配送伝票番号)を通行キーとして、マンションのエントランスやエレベーターのセキュリティー通過、各住戸に設置する宅配ボックスの解錠に使用する。配送伝票番号と入居者情報を照合して通過可否を判断するため、物件宛ての宅配荷物を持っている配達員のみマンションに立ち入ることができ、非対面での配達も可能になる。入居者は予め設定した暗証番号で個別宅配ボックスを解錠し、荷物を受け取れる。
配送完了時には配送伝票番号での解錠を無効化する。データ漏洩や悪用に対して高いセキュリティーを担保し、管理業務も発生しないとする。また、配送業者側で特別な端末やアプリを必要とせず、導入が容易なため、多くの配送業者が利用できる。
本システムにおいて、美和ロックは、共用エントランスシステム(ベルサアクセスコントローラ)、ポータルサイト「MIWA-Link's」、バーコードリーダー、スマートロック(PiACKSシリーズ)を提供。Yperは、配送伝票除法での共用エントランス解錠スキームを提供する。
対応配送業者は、ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便、西濃運輸、福山通運、Amazon、プレスカーゴサービス、ヨドバシエクストリーム(1月時点)。