このページの本文へ

実は家庭にも必要な「VPN」そのメリットを知ろう

2022年02月18日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

家にいる機会が多いからこそ

 個人ユーザーがオンラインの安全を確保するサービスの一つとして、VPNがある。「Virtual Private Network」(仮想プライベートネットワーク)の略称で、データを暗号化して、安全な通信ルートを確保する技術のこと。

 個人用のVPNは、公共Wi-Fiでの安全を確保する手段として紹介されることがある。悪意のある人間が、特殊なツールを使って、同じ暗号化キーを使っているユーザーのWi-Fiを盗聴するようなおそれもある。その脅威からデバイスを保護する方法としてVPNが選ばれるわけだ。

 それにくわえて、我々の生活は数年前と大きく変わってきている。仕事でも学業でも、“オンライン”でいることが増えたはずだ。コンテンツの視聴、ネットショッピングなど、スマートフォンやPCの利用で日常的にオンラインとなっている。

 そのため、広告主による追跡や、オンラインでの行動の監視が、以前にもまして心配だという場合もある。また、在宅で作業する環境をねらったようなサイバー犯罪も増えている。

 そこで、外出先のみならず、自宅でネットを活用していく上でも、プライバシーを守るためにVPNを利用するメリットがあるわけだ。

 VPNはデバイスとアクセスポイントの間の通信を暗号化するので、傍受されたとしても、サイバー犯罪者は解読できなくなる。自宅にいることが増え、家庭内で利用するデジタルデバイスが多いからこそ、VPNも必要性を増している。

安全性で選びたい

 しかし、VPNは何を使ってもいいわけではない。 VPNには、有料の製品版はもちろんのこと、無料アプリも存在する。それを知ると、「無料版を使いたい」「ソフトにお金をかけたくない」と考える人もいるかもしれない。

 ただ、一部の無料VPNツールには、VPNの機能をうたいながら、デバイスの情報を危険にさらすマルウェアの可能性もある。中には、ユーザーのデバイスからデータを盗むものさえ含まれているという報告もあるので、注意しよう。

 たとえばマカフィーでは、スイート製品「マカフィー トータルプロテクション」経由でVPN機能「セキュアVPN」が利用可能で、同機能は「マカフィーセキュリティ」(Android版、iOS版)でも有償で提供されている。同機能は、スイート製品「マカフィー リブセーフ」にも近日追加予定。また、VPNサービスに特化した「マカフィー セーフコネクト」という製品もある。

 VPNに限ったことではないが、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールする場合、公式のアプリストアを利用する(非公式のアプリマーケットは利用を控える)のは基本。不自然なアプリの名称、詳しくないアプリの説明などといった、疑わしく感じる要素があるなら、ダウンロードを控えたほうがよいだろう。

 もちろん、スマートフォンやタブレットには、信頼のおけるセキュリティソフトをインストールしておきたい。また、アプリをダウンロードしたあとも、アップデートを忘れないようにしよう。

 今回はMcAfee Blogから「家庭のデジタルデバイスにVPNが必要な理由とは?」を紹介しよう。(せきゅラボ)(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

家庭のデジタルデバイスにVPNが必要な理由とは?:McAfee Blog

最近、VPNという言葉を耳にする機会が増えていると思います。けれども、VPNが一体何を行い、また、家族にとってVPNが必要なのかどうか、正確に理解できていないのではないでしょうか。ご家族のデバイスにはVPNが必要です。その理由についてご説明します。

VPNについて耳にすることが増えた主な理由の1つは、特に今回のパンデミックが始まってから、サイバー犯罪やデータ侵害が急増していることです。サイバー犯罪者は、さまざまな方法を駆使して、あなたのデータを取得して悪用しようとしています。VPNサービスに加入することは、そのような脅威に立ち向かうための最も実用的かつ強力な方法の1つです。

VPNとは

VPNとは、仮想プライベート ネットワークの略です。むずかしく感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。一言でいえば、VPNは、ご家族のデバイスにインストールするアプリです。公共のWi-Fiを使用している場合に、データやオンラインでの活動を安全に保護することができます。とてもシンプルですよね。

VPNの仕組み

コンピューターまたはスマートフォンをVPNに接続すると、サービスはVPNサーバーを介してネットワーク トラフィックを送信し、公共のWi-Fiサーバーに移動します。VPNはデータを暗号化するため、サイバー犯罪者がオンラインでの活動にアクセスしようとしても、表示されるのは暗号のみです。

VPNはインターネット トラフィックを暗号化し、スクランブルされるまで転送することで、位置情報に基づく追跡をブロックし、オープン ネットワークよりも強力な保護を提供します。暗号化することで、悪意のあるサイバー犯罪者があなたの現在地情報、データ、オンライン活動を解読することがむずかしくなります。

VPNのメリット

1. 外出先でのリスクの軽減:
あなたやご家族が公共のWi-Fiを使用してストリーミング、ショッピング、ゲームを行うとき、他人にトラフィックを見られてしまう懸念があります。一方、VPNはオンラインでの活動を暗号化するため、ハッカーに表示されるのは暗号のみです。

2. お子様への追加のセキュリティ保護の提供:
VPNは、お子様がスマートフォンのWi-Fi自動接続機能をオフにするのを忘れた場合に、安全に保護します。これは、お子様が自宅以外の場所から終日、ソーシャル ネットワーク、ショッピング、オンライン バンキング、ゲームのサイトなどに接続する場合に強力なセキュリティ機能になります。

3. データ マイニングの制限:
VPNが正しく設定されていると、企業が閲覧履歴や個人情報を第三者に共有するのを防ぐこともできます。

4. 複数のデバイスのセキュリティ:
家族5人で、それぞれ2つのデバイスを持っている場合、悪意のある攻撃者がデータを盗み出したり、詐欺を仕掛けたりするための侵入口が最大10個存在することになります。サイバーセキュリティ脅威が増加傾向にある中で、個々の安全意識の違いに関係なく、VPNは複数のデバイス上のユーザーすべてに高いセキュリティを提供します。

VPNの主な機能

家族用に最適なVPNを購入する際、数多くの機能を選ぶのに迷う方も多くいます。そこで、家族用に最適なVPN機能についてご説明します。以下を参考にしてください。

1. 金融機関レベルの暗号化機能:
クイック検索では数多くのVPNオプションが表示されますが、すべてがお客様を安全に保護するものではありません。Google PlayストアのAndroidVPNアプリ (一部は無料) の約38%は、マルウェアをブロックするのではなくインストールします。別の調査によると、無料のVPNプロバイダー283件のうち、72% にトラッカーが含まれていることが明らかになりました。このような一般的な基準から、ご自身で確認を行い、金融機関レベルの暗号化機能を提供するVPNを選択することが重要になります。注意: 無料のVPNの多くは、データを第三者と共有することで金銭を得ています。

2. 無制限の帯域幅:
オンライン環境を利用する時間の長さに関係なく、安全なネットワーク接続を確保できるVPNを選択してください。

3. 効率的な速度:
リモートワークや学校でのオンライン授業の増加に伴い、接続の質を低下させることなくプライバシーを向上させる高速のVPNを選択するよう検討してください。

4. 仮想の位置情報へのアクセス:
実際のエントリ ポイントとは別の場所を表示するVPNサーバーを検討してみてください。この機能により、匿名性、位置情報、閲覧履歴が強化されます。たとえば、米国でインターネットに接続している場合でも、VPNサーバーにはイタリアで接続していると表示されます。

デジタル環境の保護とは

VPNがサイバー脅威を100%阻止するわけではありません。しかし、現状ではご家族がインターネットを安全に利用し、公共Wi-Fiのリスクを軽減するには、VPNが最も安全な方法の1つといえます。

マカフィー トータル プロテクションを契約されている方は、VPNの使用量無制限でご利用いただけます。まだ契約されていない方は、この機会にご利用ください。マカフィー トータル プロテクションは、ご家族がオンラインでショッピング、バンキング、ゲーム、閲覧を行う際に、すべてのデバイスを安全に保護します。

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。

■関連サイト

カテゴリートップへ