このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

2月1日に発表されたスタンダードノートPCの最新モデル

薄くて軽く、そして頑丈! Ryzen搭載の13.3型ノートPC<LAVIE N13>は上質な使い心地が味わえるモデルだ

2022年02月10日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

広さに余裕のあるキーボードで生産性アップ

 <LAVIE N13>のキーボードはキーピッチが約19mm、ストロークが約1.5mmと、この本体サイズにしては余裕のある仕様。キーボードフレームのギリギリまでキーをレイアウトしているので、スペースに無駄がなく、見た目にも美しい。

 同日に発表した14型の<LAVIE NEXTREME Carbon>では、英字を中央にレイアウトした、新フォントのキーボードが採用されていたが、<LAVIE N13>は、英字を左上に、かなを右下にプリントした、従来通りのキーボードを搭載している。

英字が上に、かなが右下にプリントされたキーボード。タッチパッドは、3本指や4本指の操作で、起動中のアプリの一覧表示やデスクチップの切り替えなどが可能だ

 キーボードに関して、従来モデルの<LAVIE N14>や<LAVIE Pro Mobile>と異なっているのは、ファンクションキーに割り当てられたアクション機能のレイアウトだ。

 <LAVIE N14>や<LAVIE Pro Mobile>では、F1にミュート機能、F9とF10にボリュームの増減機能など、機能とレイアウトが関連づけられていなかった。<LAVIE N13>では、F1からF4までを音量関連、F5からF9までをディスプレー関連といった具合にグループ分けがされていて、かつ、グループとグループの間に広めのスペースを取ってある。近い機能を持つアクションが近い位置にあるため、目的のキーが見つけやすくなった。

 展開時にキーボードユニット側が浮き上がって角度がつき、打鍵のしやすさがアップする「リフトアップヒンジ」機構は従来に引き続き搭載。リフトアップヒンジは、特に姿勢を崩した際に打ちやすさを実感する。ぜひ実機で試してほしい部分だ。

適度な傾斜がつく「リフトアップヒンジ」を採用

うれしいフルサイズSDカードスロットの搭載

 インターフェースとしては、右側面にUSB 3.2 Gen2 Type-A×2と、HDMI出力端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)を、左側面にUSB 3.2 Gen2 Type-C、SDカードスロット(SDHC、SDXC対応)を備える。

右側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-A×2と、HDMI出力端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)を備える

 筆者はSDカードスロットを持たないノートPCを使っているが、SDカードアダプターを使う機会が購入前の想定よりも多く、アダプターを引き出しから引っ張り出すたびに微妙な気持ちを抱いてしまう。薄型のノートPCはSDスロットを搭載しないことも多いが、結局のところ、SDカードを使う機会はまったくないわけではないのだ。そういう意味で、本機にSDカードスロットを搭載した点は、個人的にありがたく感じた。

 汎用性の高いUSB Type-Aを2基、対応機が十分に普及したUSB Type-C、外部出力のためのHDMI出力端子、そしてSDカードスロットという構成はバランスがよく、このサイズのノートPCとしてはひとつのベストな構成ではないだろうか。

 側面の外観デザインにも触れたい。<LAVIE N13>を側面から見た印象は、非常にシャープだ。同日発表の<LAVIE NEXTREME Carbon>と比較して見ると、それぞれのコンセプトの違いがよくわかる。

左側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-C、SDカードスロットが並ぶ。同日に発表された<LAVIE NEXTREME Carbon>と比べるとシャープ

参考:<LAVIE NEXTREME Carbon>の側面。<LAVIE N13>よりも「面」の要素が強く、塊感がある

 <LAVIE NEXTREME Carbon>は、直線的なデザインだったのに対し、<LAVIE N13>は、ごく緩い曲線を描いて手前に向かって細くなり、鋭さを表現している。またボトムケース側よりディスプレーユニット側の方が上に飛び出しており、閉じた際には、ボトムケース側のラインとつながった楔形状が浮かび上がる。

 両機の厚みは、<LAVIE NEXTREME Carbon>が約17.5mm、<LAVIE N13>が約17.9mm。<LAVIE NEXTREME Carbon>の方が実際に薄いのだが、デザインによって薄さがさらに強調され、より軽快感のある印象だ。

<LAVIE N13>の厚さは約17.9mm

 機能には直接影響のない部分だが、好みは試用時のモチベーションにつながるので、店頭で見かける機会があれば、どちらが好きなデザインか、じっくりと見比べてみてほしい。

使い勝手が向上した、上質なスタンダードモデル

 <LAVIE N13>は、<LAVIE N12>や<LAVIE N14>といったこれまでのLAVIEを順当に進化させ、細かな使用感を向上させたモデルといえるだろう。

 <LAVIE>シリーズがこれまでに培ってきた要素をしっかりと受け継ぎつつもより洗練させたことで、「上質なスタンダード機」というはっきりとしたポジションを得て、<NEXTREME>とはまた異なった魅力を獲得したと感じる。新しくノートPCを新調したい人はぜひチェックしてほしい。

<LAVIE N13>シリーズ 主なスペック
型名 N1375/DA N1355/DA N1335/DA
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット、ノングレア、IPS液晶)
CPU Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U Ryzen 3 5300U
メモリー 16GB 8GB
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD
インターフェース USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C、HDMI出力端子、SDカードスロット、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)
通信規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5
バッテリー駆動時間 約15.8時間 約10.5時間
サイズ 約幅307×奥行216×高さ17.9mm
重量 約1021g 約970g
カラー メタリックライトブルー/ネイビーブルー
OS Windows 11 Home

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン