パナソニックは1月27日、遠赤外線の透過特性に優れたカルコゲナイドガラスを材料とする遠赤外非球面レンズの量産技術を開発したと発表した。
同社は、可視光用非球面レンズの量産化で培ったガラスモールド成形技術をベースに、遠赤外光学系に適した高性能な非球面レンズを低コストで生産する技術を新たに確立した。
本技術によって、φ3~40mmの幅広いサイズのカルコゲナイドレンズを低価格で提供できるほか、レンズ外周の保護、鏡筒への設置精度が向上する接着剤を使用していないのでガス汚染リスクのないフレーム一体レンズの製造が可能だという。
またセンサー性能向上の実現に必要な鏡筒内の高気密化に寄与できる高気密な鏡筒タイプのフレーム一体レンズを製造できるとしている。
今後、同社では本技術により、さまざまな形状のレンズ製作が可能となったことから試作受注を開始する。本技術に関してはこちらも参照。