OPPOが12月14~15日に中国・深センで「OPPO INNO DAY 2021」を開催しました。OPPOが開発した最新のテクノロジーや新製品をお披露目するイベントで、毎年この時期に開催されています。今回の目玉は、OPPO初のフォルダブルスマホ「OPPO Find N」が発表されたこと。まもなく12月23日に中国国内で発売されます。残念ながら日本での発売予定はないそうですが、日本に1台だけ来ているという実機に触れさせてもらうことができました。
ヒンジにワザあり! 開いても折り目が見えない!
OPPO Find Nは、折りたたみ時は5.49型のディスプレーを利用でき、開くと7.1型の大画面ディスプレーが現れる趣向。フォルダブルと聞くと、サムスン電子の「Galaxy Z Fold」を思い浮かべる人が多いでしょうが、最新のFold3は閉じると約6.2型で、開くと約7.6型。OPPO Find Nはそれよりもひと回りコンパクトにデザインされています。
発表会では「小さ過ぎず、大き過ぎず」と紹介されていましたが、実際に手にするとそこそこ重さはあるものの、昨今の大画面スマホよりはコンパクトな印象。普段は折りたたんだ状態で、片手でサクサクと操作できそうです。開いた時のアスペクト比は正方形に近い8.4:9。ウェブや電子書籍などが見やすく、画面を2分割して、2つのアプリを同時に使うこともできます。
フォルダブルを発売しているメーカーは世界では数社ありますが、OPPOのアドバンテージは研究を重ねたヒンジ構造にあります。ディスプレーはヒンジ部に水滴型に曲がって収まる仕組みで、隙間なく折りたためて、開くと折り目は見えないという完成度をアピールしていました。
気になる強度は、毎日100回開閉しても5.4年間故障せずに使える耐久性を確認しているとのこと。しかも、マイナス20度の環境でも、同じように20万回パカパカしても平気だそうです。
アウトカメラを自在な角度で使えるのも利点
アウトカメラは、メイン(5000万画素)+超広角(1600万画素)+望遠(1300万画素)の3眼構成。メインカメラの画像センサーにはソニー製の「IMX766」を採用しています。外側・内側どちらのディスプレー面にも3200万画素のカメラを搭載し、高画質で自撮りやビデオ通話ができるのも、OPPOらしいこだわりと言えるでしょう。
自由自在な角度で使えることも利点。卓上に置いて動画を見たり、ビデオ通話ができたりするほか、夜景やタイムラプスなどを撮影する時にも重宝しそうです。
SoCはSnapdragon 888を搭載し、4500mAhのバッテリーを内蔵するなど、フラッグシップにふさわしいスペックを実現。別売の車載キットが用意され、カーナビとして使うこともできるそうです。
カラバリは星夜(ブラック系)、雲端(ホワイト系)、浮光(パープル系)の3色。メモリーとストレージの容量が異なる2モデルが用意され、8GB+256GBモデルが7699人民元(約13万7600円)、12GB+512GBモデルが8999人民元(約16万900円)。想定していたよりも安かったのか、発表会場では価格発表時に歓声が起きていました。