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職員約1500名の情報共有基盤に活用

兵庫県伊丹市がクラウド版Garoonとkintoneを採用、年間約43万枚分の紙を削減

2021年12月08日 18時30分更新

文● ASCII

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兵庫県伊丹市がクラウド版Garoonとkintoneを採用

 サイボウズは12月8日、兵庫県伊丹市に職員およそ1500名の情報共有基盤としてクラウド版Garoonとkintoneが導入されたと発表した。

 伊丹市では「超勤レス」「ペーパーレス」「キャッシュレス」の3つを柱とした「Smart Itami 宣言」を行ない、働き方改革、業務の効率化を全庁で推進している。

 グループウェア機能はGaroonを活用し、「スケジュール」と「施設・備品予約」との連携により事務の効率化が図られたことや、「スペース」の活用により会議が削減されたという。

 また、これまで紙で行なっていた庁内の申請・承認手続きを「ワークフロー」で実現することで、年間およそ1万8000枚分の紙出力が削減される予定としている。さらに、これまで冊子で配布していた予算、決算、行政計画などを「ファイル管理」で共有することで年間およそ41万枚分の紙が削減され、過去の資料もファイルおよそ2000冊分を廃棄。印刷費用は年間およそ100万円削減され、ペーパーレスが促進されるなど「Smart Itami 宣言」の目標達成に向けて効果がでているという。加えて、資料が電子化されたことにより場所にとらわれない働き方が可能となり、テレワーク促進と感染症対策にも繋がった。

 一方kintoneは、外部連携サービスを活用することで、市民や事業者とのやりとりもシステム化が進んでいる。「市民の声システム」では市民からの質問の受付、回答の作成、承認までをkintoneで完結し市民へのスムーズな情報提供を実現。また「建築予定地に関する調査依頼書合議システム」では、これまで紙で行なっていた各課の承認作業をkintoneアプリ上で実施している。今後も現場が主体となってデジタル化を進めるため、kintoneの活用を全庁的に進めていくという。

 クラウド版Garoonとkintoneの同時導入は、オンプレミス型が主流である自治体においては先駆的な事例としている。

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