Ubieとバイエル薬品は11月24日、Ubieが提供するウェブ医療情報提供サービス「ユビーAI受診相談」と、バイエル薬品が提供する女性の体の悩みと生理痛の情報提供サイト「生理のミカタ」の連携開始を発表した。
今回の協業により、生活者が子宮内膜症をはじめ、子宮筋腫、子宮腺筋症、機能性月経困難症といった婦人科疾患に関連する症状を回答した場合、これらの疾患の情報および生理のミカタへのリンクが表示。リンク先で各婦人科疾患に関するさまざまな情報が取得できるようになる。両社では、協業によって子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、機能性月経困難症の情報提供を充実させ、婦人科疾患の認知向上と早期発見に寄与することを目指すとしている。
子宮内膜症は、本来子宮内にあるべき子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所に発生するもので、月経が起こるたびに体内で炎症が起こり、増殖・悪化していく慢性進行性疾患。周辺組織と癒着して痛みや不妊の原因となり、妊娠した際には早産や流産のリスク因子となる。また、卵巣に発生すると加齢とともにがん化のリスクが増加するといわれている。現代女性のライフスタイルの変化により、子宮内膜症の罹患率は上昇し、治療を受ける年代も拡大しており、日本における患者数はおよそ260万人と推計、早期発見・早期受診による重症化の予防が重要視されている。
ユビーAI受診相談は、生活者がスマホやPCから質問に回答することで症状に関連する病名と相談可能な近隣の医療機関を調べられるサービス。気になる症状から関連する病名と適切な受診先を調べることができ、かかりつけ医等地域の医療機関や#7119などの救急車対応、厚生労働省等の公的な電話相談窓口への適切な受診行動を支援する。2021年9月時点で月間300万人以上が利用している。