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ちょうどいい暮らしを探るなべ:

スープ作家・有賀薫さん、象印「STAN.」自動調理なべを試す

2021年11月26日 09時00分更新

文● スープ作家:有賀薫 編集● ASCII

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STAN. 自動調理なべ EL-KA23
発売日 2021年10月21日
実売価格 3万3000円

象印マホービン
https://www.zojirushi.co.jp/syohin/stan/product/automatic-cooker.html

 スープ作家の有賀薫です。365日、毎日スープを作っています。料理だけでなく現代の暮らしを作る調理家電やキッチン周辺にもふれつつ、簡単でありながらも豊かな暮らしとは? というテーマに取り組んでいます。

 さて、最近人気の自動調理器もゆる~くウォッチしていたのですが、そんな折、象印マホービンの「STAN.」シリーズから出た自動調理なべを使ってみませんかというありがたいお声がけをいただきました。

 「STAN.」は2019年、象印創業101年目の節目に作られた、30代共働きファミリー層向けの調理家電ブランド。デザインとクリエイティブディレクションはクリエイティブユニットTENTと象印のコラボで、カテゴリーを横断した統一感も重視されています。

 これまで、ヘルシオ ホットクック、バーミキュラ ライスポット、大同電鍋、シャトルシェフなどさまざまな「ほったらかし鍋」を使ってきた私が、実際にSTAN.の自動調理なべを1週間使ってみての感想をレポートしようと思います!

セット内容

 まずはセット内容から。STAN.が届きました!箱を開けると……

 黒ですっきり統一されたパーツたち。

 セット内容は、

●本体
●内鍋&ふた
●パック調理用のホルダーや計量カップなど付属品

 となります。

 内鍋はほうろうの、火にかけられる鍋! これは便利そう。

形・色・素材感

 見た目はシンプルな箱型、サイドは指紋が目立たないツヤ消しの黒です。インテリアを邪魔しない引きのデザインで調理家電としては理想的だと思います。今回は黒をお借りしましたが、販売店で見たら白もさわやかでした。

 底面に近いところ、ザラッとした質感のベージュになっていて、なんだか和食器っぽいイメージです。「峠の釜めし」の下半分みたいな。

 トップのプラスチックパネルが、ホットクックなどと比べると若干安っぽくてペコッとして見えるのはちょっと残念。使い込んだ時にどうなるのかが気になりました。

大きさと置き場所

 大きさは5.5合炊きの炊飯器とほぼ同じボリューム感です。左はSTAN.、右は今私の使っているパナソニックの炊飯器。並べて置くとなると、それなりの場所が必要ですね。

 自動調理なべは上向きにかなり蒸気が噴き出すため、わが家では出窓で使っています。STAN.の向こうに見えているのは6合サイズの大同電鍋。

操作パネルの仕様

 操作パネルは比較的シンプルです。コースを選び、調理温度時間をそれぞれレシピの設定どおりに選んで、スタートボタンを押せばOK。電子レンジの感覚で使えるので、機械に弱い人にも安心といえるでしょう。

 頻繁に作ることになると思われる「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」など、いくつかの調理のコースのほか、自分で温度と時間を選べる「温度調理」のコースもあります。

 調理時間ですが、30分と設定してもスイッチオンから30分でできるわけではなく、沸騰までの30分ほどが加算されるのがわかりにくい。これは何度やってもだまされた感じがします。

 どの料理もわりと時間がかかり、朝仕込んでおいて帰ったときに料理ができているような予約レシピも限られるので、時短調理を期待する人は気をつけたほうがいいでしょう。

STAN.の自動調理なべでできる、あたらしいこと

 基本的には「煮る」「ゆでる」「蒸し煮する」「炊飯」など、鍋でできる料理がおまかせできます。40℃からの低温調理も可能。ただ、ホットクックのようなかきまぜ機能はありません。温度調節が自動ということです。

 メニューブックは33品。カレー、シチュー、ゆで豚、サラダチキン、ぶり大根など定番メニューのほか、肉と野菜、ごはんを炊き込み、一皿で食べる「おかずごはん」なる料理も。数は少なめながら、リアルな生活に寄せてきている感じのつくりです。

 定番料理から炊飯やパスタまで一通りやった中から、今回はSTAN.ならではの料理をピックアップしてみようと思います。

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