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いい音出した! 久しぶりにリアル開催したオーディオショー2021 TIASを歩く

2021年11月12日 15時00分更新

文● ASCII

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米国で人気のあるPolk Audioは数万円程度で買える手ごろな機種でありながら、質感が高く、音質にも優れた製品を数多く提供している。

 11月5日から7日まで、有楽町の東京国際フォーラムで「2021 東京インターナショナルオーディオショウ」が開催された。輸入オーディオや国内のハイエンド製品を中心にした展示会。昨年はコロナ禍の影響で開催が見送られたが、感染対策に配慮しながら、約2年ぶりのリアル開催となった。

 第38回は合計29のメーカー/代理店が参加。例年、システム全体で1000万円を超すような超ハイエンド機器が当たり前のように並ぶ高級オーディオの祭典だ。出展を見送ったブランドもあるが、ハーマンインターナショナルのように久しぶりに参加した大手もあり、準備などが難しい状況の中、例年と大きくは変わらない規模での開催となった。関係者の苦労は多かっただろう。

 オーディオは音を楽しむものであり、質感や大きさなども実物を見てみないイメージしにくい面がある。実際に音を聴いてみると改めて気付くことや感動することも多かったし、多くの機種を短時間で知れるというイベントの意義も改めて感じた。高級オーディオはなかなか手が出しにくいと感じる人も多いだろうが、会場の展示から、印象的なものを中心にピックアップしたので、ご参考に。

デノンのAH-C830NCW、AH-C630W。人気漫画家の浦沢直樹氏のイラストともに製品を展示。

ヤマハのNS-3000はペア99万円の高級ブックシェルフスピーカーだ。

JERNの514EHは独特な外観のスピーカー(14EH)に、スーパーウーファー(514)を組み合わせた製品。コンパクトながら50Hz~25kHzのワイドレンジな再生が可能。価格は96万8000円(ペア)。

AVALONのPRECISION MONITOR 4。標準仕上げで829万4000円から。

audelの製品は美しいデザインが特徴。ブックシェルフのSonika mk2はイタリアの有名デザイン会社Studio MendiniとコラボしたカラフルなART Versionのバッフルだ。

YG AcousticsのCarmel 2(右の赤いスピーカー)はブランドとしてはコンパクトなボディーながら非常に透明感が高いサウンドで、臨場感のある空間再現も特徴だ。価格は355万円。

TRIODEは米国Westerm Electricの真空管300Bの販売を始めている。1本11万円から。特性を揃えたものを選ぶ、マッチドペア、マッチドクアッドのパッケージもある。

同じくTRIODEの真空管アンプ新モデルのEVOLUTION。真空管アンプだがデジタルボリュームを採用し、リモコン操作に対応。ボリュームも大きく表示されるなど、真空管アンプのイメージを刷新している。価格は52万8000円。

VIVID AUDIOのKAYA S12は宇宙人のような独特なデザインだが、これはスピーカーから出る音の反射に配慮しているため。GOLDMUNDのアンプと組み合わせ、抜けがよく滑らかなチャーミングなサウンドを出していた。価格はスタンダードカラーで59万4000円(ペア)から。スタンドは17万6000円。

コンパクトスピーカーの名機として印象的だったAUDIO MACHINAのCRMが、CRM-Xとして10年ぶりに登場。小型サイズながら音の解像感と音場の圧倒的な広さには驚愕。価格は107万8000円(ペア)。ウォールナット天然木使用の専用スタンドは30万8000円。

ラックスマンのブースでは、写真のSopra N2などFOCALスピーカーをM-10Xなど自社製のアンプでデモ。非常に色彩感があっていい音を聴かせていた。

新製品であるプリメインアンプL-507Z(69万3000円)と創業100周年を見据えたステレオパワーアンプM-10X(165万円)。

FOCALはハイエンドのヘッドホンも開発しており、新製品が展示されていた。

ブックシェルフの「LUMINA I」(ペア10万8900円)など人気機種が多い、ソナス・ファベール。

75周年モデルのJBLスピーカー、ネットワーク対応の一体型アンプを展示していたハーマンインターナショナル。

ARCAMブランドが久しぶりに日本に帰ってきている。写真はアンプ内蔵ストリーミングプレーヤーのSOLO UNO。価格は7万7000円。

SACDやネットワーク再生に対応したCDS50(14万3000円、左)、プリメインアンプのSA30(33万円、右)。

コンパクトなデスクトップスピーカー再生/ヘッドホン再生が楽しめるChordのヘッドホンアンプ「Anni」(実売20万円台半ば)とD/Aコンバーター「Quetest」(20万円台半ば)の組み合わせ。

MC/MM対応のフォノイコライザー「Huei」も揃ったサイズで展開している。実売は20万円台半ば。

非常に人気のあったB&Wの新800 D4シリーズ。デモルームの入場制限もあり、各回会場に入りきれないほど多くの人が試聴を希望していた。

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