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「Adobe MAX 2021」注目の新製品・新サービス、アップデートまとめ

2021年10月30日 09時00分更新

文● 太田百合子 編集●飯島恵里子/ASCII

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米アドビ CPO(最高製品責任者) スコット・ベルスキー氏

 10月27日、28日の2日間にわたって開催された、Adobeのクリエイター向けイベント「Adobe MAX 2021」。今年もすべてオンラインでの無償開催となったが、基調講演からワークショップまで400を超えるセッションが展開された。映画監督のクロエ・ジャオ氏、俳優のキーナン・トンプソン氏、ヘンリー・ゴールディング氏、ブライアン・クランストン氏、アーロン・ポール氏、ティルダ・スウィントン氏、YouTubeパーソナリティのケイシー・ナイスタット氏など、著名人も多数登壇。

 日本からもお笑い芸人の渡辺直美さん、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さん、映像監督/写真家の林響太朗さんをはじめ、多くクリエイターがスピーカーとして参加し、日本のオリジナルセッションも50以上用意された。

 Adobe MAX 2021の主要テーマは、「協調型クリエイティビティの実現」「クリエイティブの可能性の解放」「クリエイターのキャリア推進支援」「フェイク情報との戦い」。「協調型クリエイティビティの実現」では、ニーズの高まるオンラインでのコラボレーションを支援するため、ブラウザから利用できる新サービス「Adobe Creative Cloud Web」の提供が発表された。リアルタイムで効率的な共同作業環境を提供することで、異なる状況下にいる関係者が常に意識共有をしながらプロジェクトを推進できるようにするのが狙いだ。

素材や資料の管理、全体像の確認ができる「Adobe Creative Cloud スペース」

 主な機能としては、プロジェクト関する素材や資料を一元管理できる「Adobe Creative Cloud スペース」、クリエイティブワークのビジュアライズからレビューまでリアルタイムで共有できるステージ「Adobe Creative Cloud カンバス」がそれぞれ、まずはプライベートベータ版として提供される。

クリエイティブ素材の編集作業ができる「Adobe Creative Cloud カンバス」

 データの閲覧、レビューに加えて簡単な編集をその場でできるように、あわせて「Adobe Photoshop web版」(べータ版)、「Adobe Illustrator web版」(プライベートベータ版)も提供。クリエイターが「Adobe Photoshop」や「Adobe Illustrator」のクラウドドキュメントを共有する際、共有先の関係者はアプリのインストールや、「Adobe Creative Cloud」メンバーシップの取得なしに、ブラウザだけでレビューができるようになる。

 「Adobe Creative Cloud Web」の一般の「Adobe Creative Cloud」メンバーへの提供は、来年以降順次開始される予定だ。

ブラウザベースで簡単な編集ができる「Adobe Photoshop web版」

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