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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第13回

パワフルな音に生まれ変わった! 第3世代AirPods先行レポート

2021年10月26日 01時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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肌検出センサーにより耳からの着脱を正確に検知。オーディオ再生の再開・一時停止を自動操作する

さりげなくユーザーを支えるイノベーティブな機能

 新しいAirPodsには、ユーザーの耳の形状に合わせて音楽再生を最適化するアダプティブイコライゼーションや、新開発の肌検出センサーによりイヤホンが耳に装着されたことを正確に検知して、音楽再生の再開と一時停止を切り換える「自動耳検出」に代表される画期的な機能がある。

 いずれもユーザーが特に意識することなく、いつも最良のコンディションでイヤホンリスニングが楽しめるよう“縁の下の力持ち”となって動く機能なので、あらかじめ何かを設定したり、リスニング中にステータスの変化を意識することもない。ユーザーに使い方を迷わせない、スマートなウェアラブルデバイスとしての高い完成度に到達していることがAirPodsシリーズの大きな魅力だと筆者は思う。

新しいAirPodsはフィッティングの確認も大事

 新しいAirPodsはイヤホン本体、充電ケースがともにIPX4等級の防滴防汗仕様になった。筆者もよく体を動かすときにイヤホンで音楽を聴く。新しいAirPodsの躍動感あふれるサウンドはスポーツシーンとも抜群に相性が良いと思う。ただ、開放型ハウジングのイヤホンなので、スポーツジムのようなBGMがかかっている場所では、自身が静かな音楽をAirPodsで再生してしまうと聴きづらくなる場合がある。できればAirPods Proも手に入れて、場面に応じて上手に使い分けたい。

充電ケースもIPX4等級の防滴対応になった

 AirPodsのリモコン操作に物足りなさを感じる点もある。それはイヤホン側で音楽再生の音量コントロールができないことだ。iPhone、iPadにペアリングしている場合は音声でSiriを呼び出してボリュームを変えることもできるが、周囲に人がいる場合は気が引けてしまう。Apple Watchのユーザーであれば、iPhoneで再生しているコンテンツの音量をDigital Crownを回しながら調整できることを覚えておきたい。

iPhoneとAirPodsで再生中のオーディオの音量はApple Watchからアップダウン操作ができる

 その他、新しいAirPodsを選ぶ際にひとつ注意したいポイントがある。それはイヤホン本体のサイズが第2世代のAirPodsよりも少し大きくなったため、耳の小さい方には多少の影響があるかもしれないということだ。第2世代から第3世代のAirPodsに買い換え・買い増しを検討している方は、装着感は少し変わると思うので、ぜひApple Storeなど実機の試着ができる場所に足を運んでフィット感を確かめてほしい。

 新しい第3世代のAirPodsは驚くほどにメリハリの効いた、パワフルなサウンドが楽しめるワイヤレスイヤホンになった。既にAirPodsを愛用しているユーザーもこの進化を早めに体験しておくべきだ。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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