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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第12回

新しいAirPods、オーディオライターが注目する「3つのポイント」

2021年10月24日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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数々の魅力的な機能を詰め込んだ新しいAirPodsは価格以上の魅力があるワイヤレスイヤホンだと筆者は考えます

スポーツイヤホン、オンライン会議の
コミュニケーションツールとしても秀逸

 2つめのポイントは、新しいAirPodsがスポーツイヤホンとして使いやすくなったことです。イヤホン本体だけでなく、充電ケースもまたIPX4相当の耐水耐汗対応という仕様は、他社の完全ワイヤレスイヤホンにもあまりないと思います。スポーツシーンに限らず、キッチン、雨の降る屋外など濡れた手で充電ケースに触れる可能性がある日常的な場面でも、AirPodsの故障を気にすることなく、ある程度ラフに扱えるようになります。

 そして3つめに注目したいポイントは、新しいAirPodsに初めて搭載された「肌検出センサー」です。ユーザーがワイヤレスイヤホンを耳から着脱する動作に合わせて、オーディオの再生と一時停止を制御する「自動耳検出」を正確にするためのセンサーです。従来は光学センサーを使っていた自動耳検出を、多波長使用のセンサーにより“人間の肌”を正確に検出します。例えばAirPodsをポケットの中に裸で入れていたら衣服の生地との接触にセンサーが反応、勝手に自動耳検出がオンになって音楽再生が始まり、気が付けばバッテリーが消耗していたという悲しい出来事も未然に回避できるようになります。

画面はAirPods Proの設定メニュー。自動耳検出をオンにすると、イヤホンの着脱に反応して再生・一時停止が連動します

 アップルはこれまでにもAirPodsのファームウェアを更新して、空間オーディオに代表される革新的な機能を追加してきました。今後も新しい機能がアップデートにより追加される可能性を考えれば、新しいAirPodsの価格は必ずしも高価ではなく、むしろコストパフォーマンスはとても良好なワイヤレスイヤホンであると言えるかもしれません。

 “無印”のAirPodsはシリコン製のイヤーピースで耳に栓をして遮音性能を高めるタイプのイヤホンではなく、裸の本体を耳に乗せるように装着するインナーイヤータイプです。独特の開放的な音の聞こえ方と装着感は、長時間に渡るオンライン会議のコミュニケーションツールとしても重宝すると思います。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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