ロジクールがコンパクトワイヤレスキーボード「MX KEYS MINI」の発表会をオンラインで開催した。直販価格は1万3860円で、11月11日に発売する。なお、ASCII.jpではすでにレビュー記事(超人気ワイヤレスキーボードのテンキーレス版、MX KEYS MINIをレビュー)を掲載しているので使用感はそちらをご参照いただきたい。
発表会では、Logitech InternationalからHead of product management & innovation - for the MX categoryのJean‐Christophe Hemes氏、株式会社ロジクールからはクラスターカテゴリーマネージャーの嶋田典子氏と、マーケティングコミュニケーションマネージャーの弓場公平氏が登壇し、製品の説明にあたった。
MX KEYS MINIのサイズは296(W)×132(D)×21(H)mm、重量506gのコンパクトな無線キーボードだ。同社のフルサイズワイヤレスキーボード「MX KEYS」の小型版で、同製品と比べて70%のサイズで、重量は40%軽量となっている。83キーの日本語レイアウトで、Bluetooh接続のほか、新たにLogi Boltレシーバー(別売)による接続に対応している。Logi Boltは現在ロジクールが進めている新しいレシーバー規格で、従来のUnifyingとは互換性がない。
Logi BoltはUnifyingと同様、ひとつのレシーバーで複数の対応デバイスを無線接続できる。さらに、連邦情報処理標準(FIPS)準拠のBluetoothセキュリティーモード1、レベル4(「Secure Connection Only mode」とも呼ばれる)で設計されているとのことで、Unifyingよりも安全性が上がっている。また、近い空間でBluetoothデバイスを多数使っている場合に稀に起こる混線も少ないとのこと。
同社によれば、今後リリースする製品はLogi Bolt対応モデルになり、徐々にUnifyingから移行していくという。というわけで、すでに法人向けでは展開していたが、このたび一般向けにも発売することになった。ちなみに、UnifyingレシーバーとLogi Boltレシーバーは同時に使用することは可能だそうで、Unifying接続機器とLogi Bolt接続機器の並行利用は問題ないとのこと。
一方で、MX KEYSになかった時流を反映したキーも新たに採用している。音声をテキスト化してくれる「ディクテーションキー」(日本語はWindows 11とmacOSに対応)、絵文字候補を出してくれる「絵文字キー」、そして「マイクミュートキー」だ。マイクミュートはOSレベルでミュートにしてくれるので、どんなオンラインミーティングサービス/アプリでも簡単にミュート設定・解除ができる。先方指定サービスの慣れないUIで迷う必要なくサクッとミュートにできるので、急な場面でも心強い。
MX KEYS MINIはMX KEYSと同様、あらかじめ登録したデバイスをキーで切り替える「EASY-SWITCH」機能を搭載。最大3台まで登録できるので、複数デバイスを運用しているユーザーにオススメだ。キー構造はパンタグラフ、キーピッチは19㎜、キーストロークは1.8mm、押下圧は60±20g。静音性に優れ、その省スペース性と相まってリモートワーク向けにも最適だろう。対応OSはWindows 10以降、macOS 10.15以降、iOS 13.4以降、iPad OS 14以降、Linux、Chrome OS、Android 5.0以降と幅広いBluetooth Low Energy対応デバイスで使える。
充電式リチウムポリマー電池を内蔵し、4時間でフル充電できる。公称駆動時間は最大10日間で、バックライトをオフにした場合は最大5ヵ月間。充電は付属のUSB-A to Cケーブルで行うが、本体側のポートはUSB Type-Cとなる。今回USB-C to Aのアダプターも発売するので、デバイス側にUSB Type-Aがない場合はこちらを利用しよう。
近接センサーによる自動点灯バックライトなど、MX KEYSとの共通点は多いが同社のマウス「MX Anywhere 3」と一緒に使うと、デバイス間インターフェース共有機能「Logicool Flow」が扱える点も同じだ。LAN内デバイス間でのマウス移動やキーボード入力、コピー&ペースト、ファイル移動など、仮想的に1台のデバイスのように扱えるのでモバイルPCと自宅デスクトップPCの連携がスムーズになる。
なお、MX Anywhere 3もマウスとしては小型な部類なので、作業スペースをなるべく確保したい方は一緒に購入することをオススメしたい。