第34回 SORACOM公式ブログ

ソラコム公式ブログ

SORACOM提供開始6周年! IoTの民主化を事例でご紹介

田渕/ソラコム

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 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「SORACOM提供開始6周年!IoTの民主化を事例でご紹介」を再編集したものです。

 SORACOMプラットフォームは、2015年9月30日にサービス提供を開始し、本日6周年を迎えました。おかげさまで、今では2万を超えるお客さまにご利用いただき、300万回線* 以上のモノが、SORACOMでつながっています。これもユーザーのみなさまのおかげと社員一同感謝申し上げます。

 ソラコムは創業当初から「IoTの民主化」掲げて、IoTテクノロジーを「誰もがすぐに入手でき、簡単に使える」するべく、プラットフォームを拡充してきました。この6年間の道のりでは、創業当初は私たちが思いもしなかったアイディアが、お客さまの手によって実現しつつあります。本日は、IoT活用シーンの拡がりをお客さま事例とともにご紹介します。

*セルラー、LPWA含む、SORACOM Air総契約回線数 2021年6月時点

大手企業DX、キーテクノロジーとしてのIoT

 デジタル化によりビジネスを進化させるDX(Digital Transformation)は、あらゆる業務をデジタル化し、データ蓄積することからはじまります。SORACOMは、モノをインターネットにつなぎ、データを取得・蓄積するためのキーテクノロジーとして使われています。

■日本瓦斯(ニチガス)様:ガスメーター自動検針とデジタル営業所

 日本瓦斯(ニチガス)様では、およそ100万件のガスメーターをIoTでオンライン化。リアルタイムでガスの利用状況を把握しています。得られたデータを元に、次のステップとして配送の最適化を推進するとともに、「キャッシュレス」「ペーパーレス」「事務員ゼロ化」による営業所のデジタル化に着手されています。事例の詳細はこちらから。

AGC様:タンク在庫管理システムの発注を自動化

 AGC様では、タンク在庫管理システムのデジタル化を実現しました。これまで人が確認していたタンクの残量をセンサーで取得、IoTによりデータをクラウドで分析しています。業務フローを見直し、必要に応じて足りない資材を自動的に発注する仕組みを完成させました。

アフターコロナ、非接触化するオペレーション

 パンデミックの影響は、エッセンシャルワーカーの業務にもデジタル化をもたらしています。現地に赴いて行なう作業も、IoTを活用したリモート管理により、省人化が急速に進みました。SORACOMの通信はセキュアなリモートアクセスをサポートします。

オムロンソーシアルソリューションズ様:商業施設のサービスロボット

 商業施設でも、サービスロボットを見かけることが増えてきました。オムロンソーシアルソリューションズ様では、清掃、警備、案内の3役をこなすロボットを開発。現場の確認が必要な場合は、リモートから確認できる仕組みを実現しています。

塩野義製薬様:下水の採水を自動化するサンプラー

 塩野義製薬様では、下水内のウィルス痕跡を測定するため、下水の採水を自動化するサンプラーのIoT化を進めています。このような現地に配置する計測機器のIoT化は、計測にかかる設置・運用にかかる人やコストを縮小し、スムーズな展開拡大を可能にします。

グローバルで活躍する製品をつなぐIoT通信

 日本の製造業では、売り上げにおける海外比率も高まっています。IoTの活用により、海外に設置した機器の状況を把握し、リモート管理、メンテナンスを実現します。SORACOMの通信は、1枚のSIMで140を超える国と地域でご利用いただけます。

三菱重工業様:海外プラントの巡回点検ロボットの遠隔操作

 三菱重工業様のEX ROVRは、海外の工場設備(プラント)の巡回点検を行なうロボットです。グローバルIoT通信により、ロボットの状況を把握、必要に応じて遠隔操作を行ないます。

フジテック様:海外のエレベーターの遠隔モニタリング

 フジテック様では、海外の施設に設置するエレベーターをIoT化、稼働データを蓄積・分析しています。これらのデータから得られた知見から、故障を予兆検知し、予防保全に役立てる取り組みです。事例の詳細はこちらから。

レジリエントな社会を支えるIoT

 日本は、人口減少や環境問題などのさまざまな社会の変化に柔軟に対応しながら、持続可能な暮らしを作っていくフェーズに入りました。その際、将来の社会の予測に必要になるのがデータ。判断やシミュレーションに必要なデータを、人手をかけずに、可能な限りリアルタイムで収集・蓄積する仕組みにも、IoTが活用されています。

日立製作所様:水道管の漏水検知

 さまざまな社会インフラを手がける日立製作所様では、水道管の漏水検知IoTを活用しています。振動センサーと独自に開発したアルゴリズムにより、高精度に漏水検知を検出します。

ウェザーニューズ様:局地気象情報のビジネス活用

 気象情報を提供するウェザーニューズ様では、新型気象センサー「ソラテナ」を展開しています。セルラー通信を搭載し、リーズナブルに、気象を把握したい場所に設置できます。1分毎に雨量/風速などの8要素を観測し、現場でのビジネスの予測に役立てます。事例の詳細はこちらから。

大企業とIoTスタートアップによる社会課題へのアプローチ

 IoTテクノロジーを提供するスタートアップと大企業のコラボレーション事例が増えています。遠隔地の状況を把握することができるIoT製品と、大手企業がもつ日本全国の拠点ネットワーク掛け合わせることで、今まで実現しなかった新しい解決策を創出します。

ヤマト運輸様/ハローライト様:IoT電球による高齢者見守り

 「ハローライト」は、電球を交換するだけで見守りを始められるIoT電球です。ヤマト運輸が提供する暮らしサポート「ネコサポステーション」との連携により、安心して暮らせる街作りを目指し、新しい見守りサービスにより、高齢者社会という社会課題にアプローチしています。事例の詳細はこちらから。

ライナフ様:再配達問題を解決する「置き配」

 スマートロックを展開するライナフは、新しい配達の形「置き配」を利用できるよう、集合住宅・マンションの管理企業と連携し、オートロックエントランスのIoT化を推進しています。住民の暮らしやすさを向上させるとともに、荷物の再配達問題という社会課題に挑戦しています。事例の詳細はこちらから。

地方自治体主導、地域の暮らしを守るIoT

IoT活用がよりリーズナブルに、手軽に始められるようになり、今までデジタル化が行き届いていなかったような産業においても、自治体主導のIoTプロジェクトが増加しています。

京都府福知山市様:河川浸水検知による防災対応

 豊かな自然に囲まれた福知山市では、河川に浸水センサーを配置、内水氾濫を検知し、いち早く近隣住民に防災アプリを通じて状況をお知らせする仕組みを開発しました。

青森県様:鳥獣捕獲わなの作動通知で見回りを省人化

 青森県では、山間部の暮らしの安全や農作物被害の防止を目的に、害獣捕獲のわなを設置しています。このわなをIoT化することで、人による定期見回りをしなくても、わなの作動を関係者に通知できるシステムで、見回りの効率化を実現しました。

まとめ

 以上、この6年間でSORACOM活用事例は増え、私たちが予想していた以上に急速に、そしてクリエイティブに、IoTは私たちの暮らしやビジネスに浸透しています。

 SORACOM活用事例はIoT USECASEウェブサイトで公開しています。まとまった資料をご覧になりたい方向けにも、ダウンロード資料としてもご用意しています。事例について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

■■IoT USECASE-事例でわかるビジネスに役立つIoT■■

 また、昨年、5周年記念では、SORACOMのコネクティビティの進化についてご紹介しました。よろしければこちらもご覧下さい。

 世界中のヒトとモノをつなげ、共鳴する社会へ。

 引き続きSORACOMプラットフォームを宜しくお願いいたします。 ソラコム 田渕

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