幅65cmとコンパクトなのに、DolbyAtmosに対応、しかも6万円以下と手軽な価格のサウンドバーをSonosが発表した。
「Sonos Beam(Gen2)」の価格は5万9800円で、幅651×奥行き100×高さ69mm。重さは2.8kg。国内販売は年内を予定。マット仕上げのブラックとホワイトの2色で展開する。初代のBeamと比較した外観上の変更点は、パンチング加工したポリカーボネート素材を利用している点。ファブリック素材に比べて、メンテナンス性や耐久性に優れ、Wi-Fiの電波を遮蔽しないのが特徴だ。また、LEDを装備したことで機器の状態が分かりやすくなっている。
内部もプロセッサーを40%高速化するなど強化している。これは透明感や臨場感のある音の再現に寄与しているそうだ。センターツィーターと4基の楕円形ミッドウーファーの再生を制御するアルゴリズムも変更し、音の広がりや指向性のコントロール、声の明瞭さなどが上がったとする。本体には低音増強用のパッシブラジエーターも3基装備する。
会話を聴き取りやすくする「スピーチエンハンスメント」、ダイナミックレンジを調整して音量を抑えても聞きやすくする「ナイトサウンド」を搭載。Alexaによる音声操作もでき、遠距離対応マイクで集音性能も配慮している。また、iOS端末を利用して入れば、TruePlayにより、部屋の反射を加味した適切な再生設定が可能となっている。
HDMI端子はARC/eARCに対応。光出力のみのテレビとお付属の「Sonos光オーディオアダプター」経由で接続可能だ。シンプルに設置でき、アプリを使用した簡便な設定手順もSonosらしさだろう。なおSonosの製品はWi-Fi経由で拡張できる点が特徴。Beamもサブウーファーの追加が可能なほか、後方にSonos Oneなどを用意してサラウンドスピーカーとして利用できる。別売7800円のウォールマウントを使って壁掛けすることも可能。
Bluetooth機能は持たないが、AirPlay 2には対応。本体にリモコンは付属しないが、HDMIコントロールを利用したり、付属の赤外線レシーバーを利用することで、テレビリモコンを使った操作ができる。
ストリーミング再生機能の多彩さも特徴。Sonosでは「Sonos S2」アプリ対応機種(一部を除く)でAmazon Musicで配信されている最大192kHz/24bitのUltra HD音質の楽曲や、Dolby Atmos Musicへの対応を予定している。また、DTSデジタルサラウンドサウンドのデコードにも対応予定。2021年後半にBeam(Gen2)のほか、上位のSonos Arcも利用できるようになる。