4つのファンで強力に冷却、薄くよりカッコよくなった本体にも注目
ゲーマーのための進化を遂げ続けるゲーミングノートPC最高峰の17.3型「New Alienware x17」は、筐体も性能もテクノロジーもスゴイ (2/5)
2021年09月29日 11時00分更新
デザインが刷新されより薄く、カッコよくなった“レジェンドデザイン”
まずはNew Alienware x17の外観からチェックしていこう。本体のサイズはおよそ幅399.23×奥行299.49×高さ21.4mmで、重さは約3.02~3.2kg。一昔前と比べると、ハイエンドなゲーミングノートパソコンもここまで薄くなったかと驚くサイズ感になっている。
また、従来モデルは後部にある冷却部分はブラックだったが、新モデルから天板と同じルナライトカラーを採用している。前モデルはブラックがアクセントとなっていたが、新モデルだとカラーの統一感があってさらによくなった印象だ。
また、背面には縁に沿ってLEDが配置されている。このLEDには100個のマイクロLEDが採用されており、同社のソフトウェアのAlienware Command CenterのAlienFX設定で様々な光らせ方が可能だ。なお、AlienFX設定では天板のロゴ、キーボード、電源ボタンなども色をカスタム可能だ。背面やキーボードは色だけでなく、発光パターンも豊富に用意されている。気分に合わせてカスタマイズすることが可能だ。
天板のルナライトカラーは光沢を抑えたマットな質感で、高級感があるほか、プリントされている17の数字も幾何学的で未来感のあるデザインとなっている。最近はゲームだけでなく、別途ウェブカメラを用意して配信したいという人も多い。配信のためにつくった空間では、どういったパソコンが設置してあるかにも目が行く。オシャレなPCデスク環境づくりをしていても、New Alienware x17はその環境に順応してくれるだろう。
ノートパソコン初のクアッドファンを採用
伝熱効率を上げる素材「エレメント31」採用
ハイエンドなノートパソコンで気になるのが、排熱だ。高い性能を持つCPUやGPUは、それだけ温度も高くなるため、今まで触ってきたノートパソコンの中でも、キーボード周辺がかなり熱くなるものが多かった。
しかし、高負荷なゲームのプレイを開発段階から想定しているNew Alienware x17では、物理的な伝熱効率とエアフローの向上と、テクノロジーによる効率的な排気を組み合わせることで、かなり優秀なエアフローを実現している。
まず、New Alienware x17には業界初という「クアッド ファン テクノロジー」を搭載。4つの冷却ファンを内蔵しているため、かなりパワフルに冷却してくれる。加えて、ヒートシンクとCPUの間にカプセル状に包まれた熱伝導素材のガリウムシリコン「エレメント31」の採用により、熱抵抗を25%向上。これにより、以前より高い効率性を持ち、従来の2倍のエネルギー貯蔵能力を持って、CPUから熱を取り除いてくれるという。さらに、CPUの温度が45度まで上昇する時間も、従来モデルと比べて2倍引き延ばしてくれるとのことだ。
この物理的なエアフローの向上に加えて、4つのファンはAIによって管理されており、独立して機能し、ファンごとにニーズに合わせて回転速度を加速したり減速したりするため、システムにとってもっとも有効に駆動してくれるようになっている。
また、5つのパフォーマンスモードも用意されており、任意で切り替えが可能。仕事やウェブブラウジングといったそこまで負荷を使わない作業のときは省電力にし、ゲームプレイや実況配信、動画編集といった負荷が高い作業のときにパフォーマンスを上げるといったこともできる。
ハイエンドなノートパソコンを購入する場合、性能やデザインと同じくらい重要視したいのが、排熱だ。エアフローがしっかりしていないと、がんばって高額なハイエンドノートを手に入れたとしても、寿命が短くなりコスパが低くなってしまう。New Alienware x17はその辺もしっかり考えられているので、ハイエンドノートを購入した満足感を長く堪能できる1台といっていいだろう。