Ryzen 5 5600Gを組み合わせてベンチマークもテストしてみた
Ryzen 5000Gシリーズに合わせたいコストパフォーマンスのいいマザーボードMSI「MAG B550 TOMAHAWK」
MAG B550 TOMAHAWKの電源回路の構成部品を見ていくと、PWMコントローラはRenesas Electronics「RAA229004」、MOSFETはRenesas(Intersil)「ISL99360」を採用している。
ISL99360は1パッケージ化により電力の変換効率が高いDrMOSタイプのMOSFETで、60Aまでの電力に対応している。もちろん60Aという最大電力まで使うわけではないが、十分に余裕のある電力を供給できる。
また、電源回路は発熱部品だ。電力を変換する際のロスは熱となる。これを放熱するヒートシンクは大きさ(表面積)=冷却性能だ。このクラスのMSIマザーボードではアルミブロック製の大型ヒートシンクを採用している。他社製品と比べてもひと回り大きなヒートシンクはよく冷え、PCの動作安定性を向上させる。また、ここの仕様に着目する方はマニアックだが、PCB基板に2オンスの銅箔層を加えているのも放熱対策だ。マザーボード上で熱源となるのはチップが実装された部分や電源回路のある部分など各所に点として存在するが、2オンス銅箔層はそれを拡散し放熱する役割を担っている。銅箔層のないものよりもあるもの、より厚い(オンス)銅箔層を用いているものほど放熱に優れる。
MAG B550 TOMAHAWKとRyzen 5 5600Gでコスパ抜群ホーム&ビジネスPC
実際にAMD Ryzen 5 5600Gと組み合わせて動作させてみた。先にRyzen 5 5600Gのスペックを紹介しておこう。コア/スレッド数は6C/12Tで、この数はCPU版のRyzen 5 5600Xと同じだ。アーキテクチャ世代としては同じZen 3なので、細部のスペックに違いはあれどCPU性能としては同グレードと言える。動作クロックは定格が3.9GHz、ブースト時が最大4.4GHzだ。
一方、Ryzen 5 5600GにはGPU機能が統合されている。GPUコア数7の「Radeon Graphics」で、アーキテクチャとしてはディスクリートGPUの現行RadeonがRDNA2であるのに対し、旧世代のVegaがベースとなっている。とはいえ統合GPUとしてはひとつ抜き出た性能であることは確か。ゲーミングというほど多くのゲームで高画質プレイを楽しめるものではないが、軽めのゲームを中心にプレイ可能だ。とはいえ、メインとなるのはコスパのよい一般PCといったあたりになるだろう。今や一般PCでもGPU性能は重要となっており、とくにデスクトップ画面からさまざまな操作を行なう時のレスポンスがここに左右される。
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