HarmonyOSのエコシステムに注力
ソフトウェア企業への転身を図ろうとしている
かつては世界トップに君臨したこともあるファーウェイのスマートフォンだが、そのシェアは現在トップ5から外れて「その他」に分類されている状態だ。
ファーウェイはこのような状況を受け、ソフトウェアに軸足を移そうとしている。HarmonyOSはその戦略に沿ったもので、6月初めにローンチした「HarmonyOS 2」ではスマートフォンにも対応した。同社は自国においては、対象機種ユーザー向けにHarmonyOSへのアップグレードを促している。Global Timesなどによると、HarmonyOSを搭載した端末はすでに5000万台を上回ったという。パートナーは、ホームアプライアンスのMidea(美的集団)など300以上あるとのこと。
ファーウェイは年内にHarmonyOS搭載のデバイスを3億台(そのうち2億台が自社製品)との目標を掲げている。
HarmonyOSが何を狙うのかによって異なるが、中国外の企業やブランドでどのぐらい採用されるのかは気になるところだ。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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