49万円台の価格にふさわしいパワーを発揮
第11世代Core i9+RTX 3080 Laptop GPU搭載、4K採用の17.3型ハイパワーノート「DAIV 7N」が物凄いワケ
動画編集ソフトもサクサク快適!
Premiere Pro(バージョン15.4.0)は動画の定番ソフトだ。最近は動画撮影や投稿も一般化しつつあるので、利用者は多いだろう。2400万画素のデジカメで撮影した約30秒のカットをつないで約10分の動画を作成し、MP4形式での書き出しにかかる時間を測定した。元の動画は4KとフルHDの2種類を用意し、それぞれの素材から4KとフルHDの動作を作成している。なお動画はただつなげただけで、エフェクトや補正の類は一切使用していない状態だ。
書き出しは、Premiere Proにプリセットで用意されているYouTube用の4KとフルHDの設定で、フォーマットをMP4に変更して書き出した。4Kの書き出しは約2分36秒、フルHDは約1分42秒とかなり高速な書き出しができた。RTX 3080 Laptop GPUのハードウェアアクセラレーションも有効に機能しているようで、ハイエンドデスクトップ並みの処理能力だ。
エフェクトを挿入してプレビュー再生してみたが、コマ落ちすることなくスムーズに再生された。使っているのがノートPCだとは思えないほどの処理能力だ。トーンカーブを使って明るさ補正を行なうとGPUの稼働率が高くなるが、ハイライトやシャドーといった個別の補正項目ではそこまでGPU使用率が上がることはない。GPUの稼働率が100%程度まで上がっても動作はスムーズそのもので、補正に合わせたプレビュー作成はほぼリアルタイムで反映されるので作業効率は高い。
DaVinci Resolve(バージョン17.2)は、基本機能ならフリーで使用できる動画編集ソフトだ。ブラックマジックデザインが開発を行なっており、ポストプロダクション環境でのシェアも高い。こちらでもPremiere Proと同じ素材から約10分の4KとフルHDの動画を作成し、MP4形式で書き出しにかかった時間を計測した。こちらでも書き出し時にはエフェクトは補正は行なっていない。
書き出しにかかった時間は4Kが約7分5秒、フルHDが5分33秒とかなり高速な書き出しができた。今回は同じ作業をしているので差を感じてしまう。Premiere Proと比べてしまうと時間がかかっているが、DaVinci Resolveとしてはかなり優秀なほうだ。
DaVinci ResolveではGPUの効果があまり確認はできなかったが、CPUも含め動作は快適だ。プレビュー再生もコマ落ちすることなく作業性は高い。CPUパワーを存分に発揮しているようだ。
最上位CPU&GPU搭載のハイパワーモデル
デスクトップ用のCPUであるCore i9-11900Kに、ノート用としては最上位のGeForce RTX 3080 Laptopを詰め込んだDAIV 7N。持ち運べるワークステーションで場所を選ばずに最適な作業環境を構築することが可能だ。約49万円と決して安いわけではないが、性能を見るとその額に納得できてしまう。
Adobe RGB比100%の高色域ディスプレーは17.3型と大きく、十分に作業ができるスペースと実用性を持っている。もちろんより本格的な作業を行なう場合には最大で外部に3画面、4Kで出力することができるので作業性は上がること間違いなしだ。
最近はリモートワークも一般化しつつあり、DAIV 7Nを使えば自宅での作業効率も格段に上がるだろう。同じような性能のデスクトップPCを用意しようとすると本体やディスプレー、キーボードにマウスなど、とてつもなく大きな環境が広がってしまう。しかし、ノートPCは場所をとらないうえに、使わない時は畳んでおけるのも大きな利点といえる。
また、持ち出すには多少の勇気と体力が必要になってくるわけだが、デスクトップよりは手軽に移動や持ち出しができるので、場所を選ばずに作業環境を作れるのも魅力だ。自宅でハードな作業をする必要がある人や、無理なく移動可能なワークステーションを求める人、とにかくハイパワーでコンパクトなPCを欲している人には、これ以上の選択はないだろう。
(提供:マウスコンピューター)
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