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「iPadOS 15」パブリックベータ版レビュー

アップル「iPadOS 15」は日本語の手書き文字認識に対応で、仕事にも勉強にも便利

2021年07月23日 10時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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iPadOSの様々な画面から呼び出せるクイックメモ

純正「メモ」アプリの実用性を高める「クイックメモ」

 アップル純正の「メモ」アプリに素速くアクセスして、Apple Pencilによる手書きのメモが残せる「クイックメモ」が、iPadによるワークスタイルを大きく変えそうです。

iPadOSの様々な画面から呼び出せるクイックメモは、画面の右下から斜めにスワイプすると表示。作成したクイックメモは左右スワイプで切り換えられます

 iPadOSではロック解除後のすべての画面で、下部右端を斜め上にスワイプするとクイックメモが起動します。ここにキーボードやApple Pencilでテキストを書いたり、Safariで開いているWebページのULR、Apple Musicのお気に入りの楽曲リンクなどをドラッグ&ドロップして貼ることもできます。

 筆者はAmazonプライム・ビデオで海外ドラマを見ながら、なるほどと膝を打った英語のボキャブラリーをクイックメモに書き留めたりしています。今は同じような使い方をする場合、動画を見ている最中に素速くメモアプリを立ち上げるか、メモアプリをSlide Over表示にして動画の画面の上に重ねる必要があります。クイックメモは必要な時に素速く立ち上げて、メモを書いたらすぐに画面の外にしまうことができます。

 クイックメモは「メモ」アプリのファイルとして蓄積されていきますが、ほかのメモに混ざることなく「クイックメモ」フォルダの中に分けてまとめられます。

メモアプリの中にクイックメモはフォルダ分けされて残ります

 再びクイックメモを立ち上げて、画面を左右にスワイプするとクイックメモのファイルが切り換えられます。「英単語のメモからいったん離れ、料理のレシピメモに書き足しをして、ふたたび英単語のメモに戻る」といった使い方もできるので、書きかけのクイックメモファイルが無数に増えて散らかることもありません。

 メモの本文にキーボードによるタイピング、または手書きで「#」(シャープ)記号と任意のキーワードを組み合わせた「タグ」をマークしておくと、あとでメモのファイル検索機能を使ってタグを頼りに関連するファイルが探せます。

手書き、またはキーボードによるタイピングで「#」とキーワードを残しておけば後でメモを検索するときに便利です

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