EY wavespace™ Tokyoが拡張オープン
リアルとリモートのハイブリッドで運営
EY Japanは、同社が運営する「EY wavespace™ Tokyo」を拡張オープンしたことを発表した。従来のオフィスの一部を全面改修し、自社オフィスを顧客企業との「共創の場」として新たに位置づけている。
拡張オープンについて、「顧客企業のイノベーション、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を支援するために、最新テクノロジーが体験でき、ビジネスの未来を語り合える『イノベーションハブ』」に作り変えたと、同社は説明している。
同社は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、経営課題の複雑性や不透明性が増し、課題の特定、解決策の策定と実行、それによる変革が難しくなっていると同時に、リモートワークが浸透し、柔軟なワークスタイルやそれに対応した仕組みの変革が求められ、オンライン中心のグローバル対応が日常化してきた(抜粋)」と、現在のビジネス環境を分析する。
今回の拡張オープンは、リアル空間とバーチャルのハイブリッドでイノベーション創出体験を提供する体制を構築することが目的。
AIカメラと大型の4Kディスプレーを備えたスタジオ「Studio-X」を新設しており、利用者は、自社オフィス内や自宅といった任意の環境から、リモートでEY wavespace™ Tokyoにアクセスできる。さらに、EY Japanの知見やノウハウを新たなアセットとして開発する組織「クライアント・テクノロジー・ハブ」とも連携し、EY Globalで開発されたアセットを日本の顧客企業向けにも新たに提供する。
同社では、拡張オープンの発表に際して、オープニングセレモニーを開催。7月からEY JapanのCEOに就任した貴田 守亮氏や、チーフイノベーションオフィサーの松永 達也氏が登壇したほか、JAPAN CRAFT SAKE COMPANYの代表取締役を務める元サッカー日本代表の中田 英寿氏を招いたトークディスカッションの時間も設けた。
貴田 守亮氏は「EY Japanは監査、税務、ストラテジー&トランザクション、コンサルタントの4つの柱で事業を展開してきました。しかしコロナ禍の影響で、オフィスに集まることが難しくなり、活発な議論や若いスタッフの指導のタイミングが減り、結果的に、イノベーションの機会が減ったという意見をいただくことが増えました」とコメント。
「EY wavespace™ Tokyoは私たちの東京のオフィスでもありますが、『この場所は取引先の皆様と、私たちの社員がコラボするスペース』という考えに基づいてオープンさせています」と、今回のリニューアルオープンの意図を説明した。