ビッグローブは、新しいモバイルブランドとして「donedone」(ドネドネ)を7月1日に開始すると発表した。料金の一部をユーザーが領域を選んで寄付が可能なのが1つの特徴となっている。
まず、モバイルサービスとしてのプラン内容は、「ベーシックU」「カスタムU」の2つ(現在の「BIGLOBEモバイル」も継続して提供される)。ともにau網を用いた音声SIMで、料金は月2728円。「ベーシックU」については、通信速度は最大3Mbpsという上限があるもののこの料金で月50GBと大容量になっている。また、月50Mbpsを超過した場合も最大1Mbpsで利用可能。この3Mbpsという速度についてはHD画質の動画を快適に見られることを基準としているという。
もう1つの「カスタムU」も同じく通信量は月50GBで超過後は最大1Mbpsだが、YouTube/LINE/Instagram/Facebook/Spotify/Amazon Music/ABEMA/TikTok/モンスト/TELASA(今後追加予定)など、あらかじめ対象となっているアプリのうち、ユーザーが選んだ3つは速度制限なし、それ以外は最大1Mbpsとなる。
なお、これらとは別に「エントリープラン」として、通信速度128kbps(月間通信量50GB)で、月0円で利用できるデータSIMを提供する。この「エントリープラン」では、上述の「ベーシックU」「カスタムU」が最大3GBまで利用できることでお試し的要素があるほか、時間単位で高速通信サービスを購入可能になる予定で、急にモバイル回線が必要になった場合に対応できるとしている。
donedoneというブランド名については、「donation(=寄付)」から名づけられているわけだが、BIGLOBEに支払う月額料金のうち月50円が、「教育」「健康」「海洋」「環境」「医療」の5領域の中から、ユーザーが選んだ領域にビッグローブから寄付が行なわれる。
寄付を前面に打ち出したサービスを提供する背景としては、これからの消費の中核となる若年層・Z世代において、社会貢献活動への意識の高さ、その一方で実際には継続して実行できていないという状況を踏まえているとのこと。そして「It's not just a mobile service.」「より良い未来をみんなで考えるモバイルサービス」をコンセプトとして展開していくとした。