音声アシスタントなどスマートホームにもEUの厳しい目
GAFAで一緒に扱われるのを嫌うアップル
このほかにも、EUの最新の動きとしては、6月初めに出されたスマートホーム分野(コンシューマーIoT)における競争についての暫定報告書がある。
ここでもアップルは、グーグルやAmazonとともに「リードするコンシューマーIoTテクノロジープラットフォーム」として挙げられており、「関連する音声アシスタント、スマートデバイスOSへのアクセスを管理・決定している」ことが、障害となっていると記されている。なお、欧州でよく使われている音声アシスタントは、Amazon Alexa、Samsung Bixby、Google Assistant、Apple Siriの4つとされている。
今後のステップとして9月にパブリックコメント期間を設け、2022年前半に最終的な報告書としてまとめる。この報告書は上記のDMAにも影響を与えることが予想されている。
なお、Cook氏はVIVATECHにて、ビジネスモデルが異なる4社が「GAFA」と一括りにされることを「好んでいない」と語っている。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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