「アプリの権限」で偽Chromeを見破る方法
いま、偽ブラウザを勧めてくるSMSが怖い!
2021年06月10日 07時00分更新
・宅配事業者や銀行を装ったSMSが増加中。偽Webサイトに誘導されて偽のGoogle Chromeをインストールさせる手口あり。
・本物と偽物の区別は簡単。「アプリの権限」に「SMS」が含まれていれば偽物。
・そもそも宅配事業者や銀行はSMSであなたに連絡することはない。
急増中の迷惑SMSは偽ブラウザが原因!?
昨今、宅配事業者などを騙った偽のSMSが増加中です。
宅配便からの不在通知に見せかけて本物そっくりの再配達受付サイトに誘導し、個人情報を入力させたり、人気のブラウザGoogle Chromeを装った不審なアプリをインストールさせたりする手口が確認されています。
また、銀行からのSMSを装って「不正アクセスが確認されたので下記のURLから個人情報を再入力してください」といったパターンも存在するようです。
悪意ある人たちに個人情報を盗まれると、金銭を含む被害が発生する恐れがあります。そしてGoogle Chromeを装った不審なアプリをスマホにインストールしてしまうと、身に覚えのない迷惑SMSを勝手に送信するようになります。つまり、迷惑を被った側が一転、迷惑をかける側になってしまうのです。
不審なアプリをすでにインストールしてしまった場合はただちにアンインストール(削除)が必要です。偽物を削除しないと迷惑SMSの送信は止まりません。
「自分がインストールしたGoogle Chromeが本物か偽物かわからない」というときは、「アプリ情報」からGoogle Chromeをタップして「アプリの権限」を確認してみましょう。偽物のGoogle Chromeはアプリの権限のなかに「SMS」が含まれています。見分け方の詳細はこちらを参考にしてください。
もし、あなたのスマホに宅配事業者や銀行からSMSが届いたら、偽物だと判断してそのメッセージを削除して構いません。なぜなら、そもそも宅配事業者は不在通知にSMSを使っていませんし、銀行も個人情報を再入力させるような重大事項にSMSを使わないからです。

この連載の記事
- 第73回 「パスワードの使い回し」があなたのネット生活を脅かす納得の理由
- 第72回 あなたのETCカードは無効になりました!? ドライバーを驚かせてクレカ情報を盗む偽Webサイト
- 第71回 ゲームでチートできるアプリを入手したらパソコンやスマホが使用不能に
- 第70回 子どもが被害に遭う前に「アプリは親の前でインストール」ルールは必須
- 第69回 「副反応が弱いワクチン」を確実に接種できる!? そんな都合の良い話はありません!
- 第68回 無料の北京五輪観戦サービス・アプリを発見!? それは罠かも!
- 第67回 あなたの大切な人たちを守るため、年末年始はスマホの「システムアップデート」をしてあげましょう!
- 第66回 QRコード決済を悪用する人たちは、私たちの前にまずお店を騙す
- 第65回 架空の通販サイトであの新型家庭用ゲーム機がバカ売れ!?
- 第64回 謎の有料サービスを撤回しようと電話をかけたら、いつの間にかパソコンが乗っ取られた!?
- 第63回 dアカウントをパスワードレス認証で不正アクセス対策!
- この連載の一覧へ