Wi-Fi EasyMeshはメーカーの垣根を超えて
メッシュネットワークが構築可能
従来のメッシュWi-Fiは、メーカーごとに規格が異なり、メーカーの対応製品同士でなければ接続できなかった。中継機は、メーカー問わず接続し、電波範囲を拡大できたが、親機と協調制御できていない。
一方で、Wi-Fi EasyMeshは、Wi-Fi Allianceが策定した業界標準規格で、自動経路選択や端末の接続バンドの選択といった従来のメッシュWi-Fiならではの機能はそのままに、メーカー間での相互接続できるほか、有線LANベースのメッシュ構築も可能になっている。
ちなみに、すでに一部メーカーではWi-Fi EasyMesh対応製品が販売しているが、Wi-Fi EasyMeshにはR1とR2とリリースバージョンがある。同社は特にメッシュWi-Fiの安定化に重要な要素である高速ローミングに重きを置き、R2対応での製品開発をしているとアピールした。
高速ローミングにより接続先の切り替えが早く
端末を移動させても安定した通信が可能
Wi-Fi EasyMeshは、親機と中継機の接続経路が状況に応じてリアルタイムに最適化される。親機がスマートフォンの接続を誘導するため、端末を移動させても途切れることないといったメリットがあるという。
従来のWi-Fiルーターと中継機の組み合わせでは、スマートフォン側が電波強度をみて接続していたため、環境によっては親機に接続したままで不安定ということも起こっていたという。一方で、Wi-Fi EasyMeshでは親機側がコントローラーとなって端末の接続切り替えを誘導することで、この課題をクリアーしているとのこと。
さらに、鉄筋コンクリートの壁などがあり、無線が届き難い住まいの場合は、有線LANを活用してメッシュを構築できるという。通信ケーブル用の接続口など、情報コンセントが用意されている自宅や通信ケーブルが配線されているマンションなどでは、有効的だとしている。
また、競合他社の中には親機と子機の接続が5GHzのみの場合もあるが、同社はWi-Fi EasyMesh接続時に2.4GHと5GHz両バンドに対応。2.4GHzでメッシュWi-Fiが接続されている際、電子レンジなどの2.4GHz帯を使う家電などの影響で通信が不安定になると、自動的に5GHzで接続し、安定通信が行なえるとのこと。
LANケーブルで接続するだけで
Wi-Fi EasyMeshの設定情報がコピーできる
Wi-Fi EasyMeshの設定情報は、中継機(エージェント)のAOSS(WPS)ボタンを押すまたは有線LANケーブルで親機(コントローラ)と接続するだけで可能という。無線の場合は、周辺のノイズにより失敗する場合もあるが、有線LANケーブルで接続するだけで設定がコピーできるのは非常に便利だとしている。