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バッファロー、メーカーの垣根を超えて接続可能「EasyMesh」の採用や対応するWi-Fiルーターの新製品を発表

2021年06月03日 18時45分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

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Wi-Fi EasyMeshはメーカーの垣根を超えて
メッシュネットワークが構築可能

 従来のメッシュWi-Fiは、メーカーごとに規格が異なり、メーカーの対応製品同士でなければ接続できなかった。中継機は、メーカー問わず接続し、電波範囲を拡大できたが、親機と協調制御できていない。

 一方で、Wi-Fi EasyMeshは、Wi-Fi Allianceが策定した業界標準規格で、自動経路選択や端末の接続バンドの選択といった従来のメッシュWi-Fiならではの機能はそのままに、メーカー間での相互接続できるほか、有線LANベースのメッシュ構築も可能になっている。

Wi-Fi EasyMeshと従来との比較表

 ちなみに、すでに一部メーカーではWi-Fi EasyMesh対応製品が販売しているが、Wi-Fi EasyMeshにはR1とR2とリリースバージョンがある。同社は特にメッシュWi-Fiの安定化に重要な要素である高速ローミングに重きを置き、R2対応での製品開発をしているとアピールした。

Wi-Fi EasyMeshリリースバージョンの違い

高速ローミングにより接続先の切り替えが早く
端末を移動させても安定した通信が可能

 Wi-Fi EasyMeshは、親機と中継機の接続経路が状況に応じてリアルタイムに最適化される。親機がスマートフォンの接続を誘導するため、端末を移動させても途切れることないといったメリットがあるという。

Wi-Fi EasyMeshでは親機と中継機の接続速度をみて最適な経路が選択されるため、従来のWi-Fiルーターと中継機の組み合わせのように電波強度は強いが遅いということが起きないという

 従来のWi-Fiルーターと中継機の組み合わせでは、スマートフォン側が電波強度をみて接続していたため、環境によっては親機に接続したままで不安定ということも起こっていたという。一方で、Wi-Fi EasyMeshでは親機側がコントローラーとなって端末の接続切り替えを誘導することで、この課題をクリアーしているとのこと。

端末の接続を最適化する機能は、端末がルーター、中継機間をローミングするために必要な時間を短縮する802.11k、802.11v、802.11rの組み合わせにより実現。対応端末は同社調べで上記の製品があり、今後増えていくと思われる

 さらに、鉄筋コンクリートの壁などがあり、無線が届き難い住まいの場合は、有線LANを活用してメッシュを構築できるという。通信ケーブル用の接続口など、情報コンセントが用意されている自宅や通信ケーブルが配線されているマンションなどでは、有効的だとしている。

Wi-Fi EasyMeshでは、有線LANと無線LAN問わず、メッシュWi-Fiが構築できるという

 また、競合他社の中には親機と子機の接続が5GHzのみの場合もあるが、同社はWi-Fi EasyMesh接続時に2.4GHと5GHz両バンドに対応。2.4GHzでメッシュWi-Fiが接続されている際、電子レンジなどの2.4GHz帯を使う家電などの影響で通信が不安定になると、自動的に5GHzで接続し、安定通信が行なえるとのこと。

家電などの稼働でノイズが発生した場合、自動的にノイズレベルの少ないバンドで接続し直す

LANケーブルで接続するだけで
Wi-Fi EasyMeshの設定情報がコピーできる

 Wi-Fi EasyMeshの設定情報は、中継機(エージェント)のAOSS(WPS)ボタンを押すまたは有線LANケーブルで親機(コントローラ)と接続するだけで可能という。無線の場合は、周辺のノイズにより失敗する場合もあるが、有線LANケーブルで接続するだけで設定がコピーできるのは非常に便利だとしている。

Wi-Fi EasyMeshの設定情報は、無線LAN、有線LAN接続いずれでも可能

発表会では有線LAN接続での設定コピーを実機でデモ。親機の背面スイッチをAUTOにセットして、LANケーブルを親機のLANポートに接続。次に中継機のLANポートにケーブルのもう片方を接続し、中継機の「親機接続ランプ」が橙から緑に変わったら接続完了と、ボタン操作がないため、機械操作が苦手な人でも安心だとアピール

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