長く愛機として使えそうな1台、レノボ<Yoga Slim 750i Carbon>に誰もが惹かれるワケ

文●貝塚/ASCII

提供: レノボ・ジャパン

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優れた質感と、優美でシンプルなデザイン

 サイズは、幅:約295.9×奥行き:約208.9×最薄部:約14.25mmと同クラスのノートPCと比較してもコンパクト。質量は前述の通り約966gで、同クラスのアルミニウム合金のノートPCなどと比較すると、かなり軽量だ。

 その理由はトップカバーに採用されている、高強度のカーボンファイバー素材だ。レノボは以前から<ThinkPad X1 Carbon>シリーズをはじめとして、カーボン素材を効果的に使って軽さと頑丈さを両立することに長けているメーカーだが、本機においてもその遺伝子が生かされている。

 パームレストとボトムカバーはマグネシウム合金製で、こちらも優れた堅牢性を持ちながら、軽量な素材だ。カーボンファイバー素材とマグネシウム合金の組み合わせによって、米軍の調達基準である「MiL-STD-810G」をクリアしている。

 MiL-STD-810Gの基準をクリアするマシンは、しばしば堅牢製のために分厚くなったり、それらをカバーするために、「いかにも頑丈そう」なデザインで物々しくなったりすることもあるが、本機においてはそのようなことはまったくない。どの角度から眺めても、多くのノートPC以上にシンプルで、洗練されたデザインにまとめている。

 また同社がムーンホワイトと形容するカラーは美しく、表面的にはマットだが、その奥からうっすらとした光沢感が浮かび上がる、独特なカラーに仕上げられている。

 決して華美ではないが、さりげなく高級感があり、また飽きにくいカラーだと思う。ホワイトというニュートラルなカラーは、(たとえば)ダークブラウンや、ネイビー、シャンパンゴールドといった微妙な中間色と比べると、調色も容易だ。ゆえに、時には「ただ白く塗っただけ」とか「安っぽい」「かんたんに済ませた」といった印象を産みかねないが、本機のムーンホワイトは、何層にもわたって塗装されていることがひと眼でわかる。ホワイトが好きで、ホワイトというカラーにこだわりを持つ人にこそ選んでほしいと思う。

フロントから見た図。パームレストの手前側はかなり薄い

 造形の面では、ディスプレイ側が端から端まで厚みの変わらないソリッドな板状の形になっているのに対し、ボトムケース側は、手前に向かって徐々に細くなる楔型の形状を採用している。

ヒンジ部もシンプルだ

 サイドから眺めてみると、手前側はかなり細く、かなりシャープな印象がある。インターフェースとしては右側にUSB 3.1(Type-C)端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)を、左側にThunderbolt™ 4端子(USB Type-C)を2系統搭載しているが、いずれも奥側に集中してレイアウトすることで、サイドに多くの空白を生んでいて、造形の美しさをより一層際立たせている。

右サイドにUSB 3.1(Type-C)端子、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)を搭載

左側にThunderbolt™ 4端子(USB Type-C)を2系統搭載する

 ホワイトは膨張色だから、形状によっては間延びした印象にもなりかねないが、フォルムにこだわることで、清楚な印象と、鋭い印象を両立させている。同社の優れたデザイン力が感じられるポイントだ。