自宅通信環境を改善したい人にオススメのWi-Fiルーター
5GHzだけでなく2.4GHzもWi-Fi 6に対応した4×4アンテナを搭載「Aterm WX3600HP」を速攻レビュー、結果は爆速!
2021年05月27日 11時00分更新
実際に自宅へ設置して使ってみた
さっそく、筆者宅に設置して、速度の検証をしてみた。計測は、軽量鉄骨2階建ての持ち家で、2階にルーターを設置。スループットを測定する「iperf3」ツールを用い、有線LAN接続の自作マシンをサーバーとして、iPhone 12 Proに「iPerf」アプリをインストールして5GHz帯で接続。クワッドチャネルで測定。5ストリームで30秒間の転送速度の平均を測った。
なお今回は、発売前の開発版ということで、通信がまだ最適化されていないため、あくまで参考程度に捉えてほしい。
筆者宅はNTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」1Gbps回線を利用していて、IPv6(IPoE)接続なため、ルーターにケーブルを接続して電源を入れるだけで、すぐに利用できるようになった。
接続する端末がスマホの場合は、「QRスタート」アプリをインストールすることによって、同梱のQRコードを読み込むだけで初期設定のSSIDとパスワードで接続ができるようになっている。iPhoneの場合はプロファイルをダウンロードして設定するというひと手間が必要だが、パスワードがルーターに書かれているので、この方法のほうが簡単だ。
もちろん、ノートPCではWPSボタンを押せば、自動的に設定してくれるので、接続する端末に合わせて設定してほしい。
iPhone 12 Proで計測したのは3箇所。ルーター近くのリビングと、同じフロアの奥の部屋、そして一番離れた1階奥の部屋だ。なお、壁の中にも金属が入っているので、木造住宅よりは電波が届きにくくなっている。
結果は、リビングで下り770Mbps、上り621Mbpsと爆速。2階奥の部屋でも下り674Mbps、上り402Mbpsを記録するなど文句なしな速度を記録している。一番ルーターから離れた1階の奥でも下り211Mbpsと200Mbps超えを記録。上りも102Mbpsと3桁に届くなど、広範囲で快適な通信環境が築けることがわかった。筆者宅で記録した速度ではトップレベルだ。
電波がより遠くに届く2.4GHzでもテストしてみたところ、2階奥の部屋で下り304Mbps、上り99Mbps、1階奥の部屋で下り108Mbps、上り74Mbpsとなかなかの数値。2.4GHz帯にすると、電波は届くものの速度が伸び悩むケースが多いが、しっかり結果を出したのは好印象だ。
もう1つ、iPhoneを4台で「Speedtest」の動画テストを同時に実行してみたが、4K解像度でもカクつかずに問題なく視聴できた。家族がネット配信の4K動画を観ているなかでWeb会議を行なっても、速度低下に悩まされずに仕事ができることだろう。
ミドルクラスのルーターとしてコスパの高い良品
こうして実際に使ってみたが、何も迷うことなく快適なネット環境を構築でき、しかも爆速で価格が1万6500円とお手頃。ハイパフォーマンスを発揮してくれるので、古いルーターを使い続けている人はスグにでも乗り換えてほしい。
すでにWi-Fiルーターを使っている場合、WPSボタンを押すだけで簡単にSSIDとパスワードを引き継げるので、乗り換えた際に接続していた端末の設定を変更しなくてラクなのもポイント。
テレワーク環境でも、十分快適な速度が得られ、複数の端末で接続しても安定した通信が確保できるので、家族がいても安心して仕事に向かえるはずだ。
今夏のアップデートでさらに使い勝手の良くなる本製品。現状の通信環境に満足していない人はぜひとも検討してほしい。
(提供:NECプラットフォームズ)