NTTドコモは、2020年度決算説明会を開催。その中で3月にスタートした新料金プラン「ahamo」の契約数が100万を突破していることが公表された。
同社の2020年度は、営業収益が4兆7252億円(前期比1.6%増)、営業利益は9132億円(前期比6.9%増)と増収増益を果たしている。一方で、2021年度においては、料金値下げによる影響が大きくなるため、通信事業で111億円の減益となる。それでも現在好調な金融サービスを始めとするスマートライフ領域の拡大で、全体としては増収増益を計画している。
通信事業では、まずはしっかりとしたコスト削減を進めたいとしつつ、ahamoによる契約数増でユーザー基盤を強化することで、周辺サービスの拡大、端末販売の増収などを進める。
そのahamoについては、開始前に募集された先行エントリーが約250万、実際の契約数はすでに100万を突破していることを紹介。100万の内訳としては、既存ドコモユーザーのプラン変更の方が多いとしつつも、他キャリアからの移行、戻ってきたユーザーも多く含まれているとのことで、「(ドコモの既存プランには)中容量のメニューが無かったのでここが埋まった」(ドコモ井伊社長)と、ユーザーからの評価も高いサービスであることをアピールした。
なお、ドコモは「プレミア」「ニュー」「エコノミー」と、大きく3つに分けられた料金プランでユーザーニーズに対応するとしている。このうち小容量&低料金の「エコノミー」は、いまだスタートしていない状態だが、サービスそのものはMVNOが料金を設定して提供していくものと、その位置づけをあらためて紹介。
ただし、単純に料金が安いサービスというでなく、dポイントのサービスを提供するなどの協力を通じて、会員基盤の拡大に繋げる考えで、この点で複数のMVNOとの調整に時間がかかっているとした。