プチプラ=プチプライス
安価な製品一般を指す「プチプラ」が人気だ。Instagramでは「#プチプラ」は747万件投稿されるほどの人気であり、プチプラコーデやプチプラコスメでかわいくなることは年代を問わず大人気のテーマとなっている。
なかでも「#プチプラコスメ」は65.1万件投稿される人気のテーマだ。高校生・大学生の女性を対象としたTesTee(テスティー)による「プチプラコスメに関する調査」(2021年3月)を見てみよう。
プチプラコスメの利用について聞いたところ、高校生の93.4%、大学生の95.1%は利用したことがあることがわかった。またプチプラコスメとデパートコスメ(デパコス)の利用比率を聞いたところ、「ほぼプチプラコスメを利用している」と回答した人は高校生で57.3%、大学生で47.4%となった。
コスメにひと月で使う金額が高校生では「500円~1000円未満」、大学生では「1000~3000円未満」が最多となるなど、そもそもかけられる金額が少ないことが大きく影響していると思われる。しかし、それだけに失敗したくない意識が働くのだろう。
情報はYouTubeとSNSで得る
「プチプラコスメを利用したことがある」と回答した人を対象に、プチプラコスメの情報入手方法を聞いたところ、第1位は「SNS」(高校生82.0%、大学生76.3%)、第2位は「YouTube」(高校生50.8%、大学生37.3%)となった。
大人は利用が多いだろう「口コミサイト・ブログ」は、「友人・家族」に次ぐ4位となっている。情報源として、ドラッグストアなどのコスメを扱うリアル店舗が多いところも特徴的と言えるかもしれない。
若者たちは、ゆうこす、ふくれな、ななこ、コスメヲタチャンネルサラなど、色々なYouTuberの動画を参考にしているようだ。
「YouTubeは実際にどんなふうに顔を作っているか動画で見たほうがわかりやすい。あとはインスタでどのくらい人気とか映えるかとかを見て、気になったらそのコスメをTwitterで検索する。Instagramはいいところしか載ってないけど、Twitterだとダメなコスメはダメっていうから信用できる」と、ある女子大生は言う。
今どきの若者たちは、コスメの情報もSNSを駆使して集めているようだ。参考にしてみていはいかがだろうか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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