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カメラマンの目線で実用性をチェック

第11世代Core+GeForce MX450搭載、画像や動画の編集作業も快適な14型モバイルノートPC<Yoga Slim 750i Pro>

文●周防克弥 編集●市川/ASCII

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レノボ・ジャパンが販売する<Yoga Slim 750i Pro>は14型のスリムなモバイルノートパソコンだ

 モバイルノートパソコンは、ビジネスなどの用途で幅広いユーザーに人気のあるクラスだが、薄さや軽さに特化した代わりに色々とトレードオフしているモデルも少なくない。例えば、高性能なCPUとGPUは消費電力や発熱が高いうえに、薄い筐体では搭載が難しいため、多くのモバイルノートパソコンはCPUに内蔵されたグラフィック機能を採用している。また、ハイエンドクラスのCPUであっても、消費電力を抑えられたタイプを搭載していることがほとんどだ。

 だが、最近ではインテルのモバイル向け第11世代Coreプロセッサー(コードネーム:TigerLake)が登場したことで、モバイル用途でありながらも高い処理能力と高性能なグラフィック機能を持つ機種が登場し、モバイルノート界隈では注目度が上がっている。

 私も最近TigerLake搭載パソコンを購入しようといろいろ物色し、どれがいいかなと思って探していたが、「完売」や「品切れ」、「在庫切れ」とタイミングが合わずに、購入を断念していた。しかし、レノボ・ジャパンの<Yoga Slim 750i Pro>を見つけ、モバイルノート購入欲が再燃してしまった。今回は運良く試用機をお借りすることができたので、使い勝手を試してみたい。

モバイル向け第11世代Core+GeForce MX450搭載のモバイルノートパソコン

アルミニウム製のボディーは質感だけでなく、剛性感も⾼い。グレー一色でシンプル、目立たず道具としての存在感がある

 私はプロカメラマンをメインの職業としており、主にスタジオで製品の撮影をすることが多い。だが、ロケなどの場合はクライアント先に出向いて撮影することもある。見知ったクライアントやカット数が少ない場合には、パソコンを持っていかずにスマホに転送して確認すれば済むこともある。

 一方、慣れていない環境やカット数が多かったり、納品が急ぎだった場合は、現場である程度の確認作業や処理が必要になるため、現状はそこそこの性能のある15型クラスのノートパソコンを持ち運んでいる。その際、撮影機材とは別のバッグが必要になるのだが、最近は腰の具合が気になりだしたので、機材バッグに収納可能な軽量・薄型で高性能なモバイルノートパソコンを探していた次第だ。

 TigerLake搭載モデルなら、内蔵グラフィックでも十分な性能を発揮できるのは知っていたので、数多くあるTigerLake搭載モデルのうちどれがいいかを探していたときに見つけたのが、この<Yoga Slim 750i Pro>だ。

 <Yoga Slim 750i Pro>は14型モバイルノートパソコンで、CPUにインテルの第11世代モバイルプロセッサー「Core i7-1165G7」を採用。さらにディスクリートGPUとしてNVIDIAの「GeForce MX450」搭載という、豪華な仕様になっている。なお、試用機は、Core i7-1165G7とGeForce MX450に加え、16GBメモリー、512GB SSD(NVMe対応)という構成だ。基本スペックは十分にあり、ディスクリートGPUに高色域ディスプレー搭載と考えると、お買い得感を感じる構成だ。

 ディスクリートGPU搭載ということで大きさや重さが気になるが、フットプリントはおよそ幅312.4×奥行き221.4mmと狭額縁デザインも相まって、13型ノートパソコン程度の大きさしかないうえ、厚みは薄さ14.6mm、重さ約1.33Kgと、快適に持ち運べるサイズに収まっている。

かなり薄い筐体なので、カバンに入れてもかさばらない

 私がとくに気に入っている点は2つ。1つはディスプレーの液晶パネルがsRGB100%対応という高色域表示が可能な点だ。パソコンのディスプレー品質は最近著しく高品質化していて、鮮やかな発色に高輝度、高視野角と一般的な使用ならばまったく不満を感じないレベルまで上がっている。しかし、仕事で使うとなると満点とはいえず、外部ディスプレーにつなげて確認するといった手段をいままでは利用していた。ノートパソコンの液晶パネルがしっかりしていれば、単体でもある程度の確認ができ、後々の作業が楽になるのだ。

 もう1つはディスクリートGPUを搭載としている点だ。メインで利用している「Photoshop」や「Photoshop Lightroom Classic」では、GPUの重要性は低いものの、その有無で作業効率がかなり変わってくる。また使用頻度がそれほど高いわけではないが、動画編集を行なう「Premiere Pro」ではあったほうが処理能力は断然高い。

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