3400MB/秒の読み書き可能なNVMe SSDを外付けでも利用
「WD_BLACK SN750 NVMe SSD」に4TBモデルが新登場! PS5の外付けSSDとしても使ってみた
2021年04月23日 11時00分更新
M.2接続のNVMe SSD市場は、PCIe 3.0対応からPCIe 4.0対応へ徐々にシフトしているが、Western Digitalが約2年前に発売したPCIe 3.0対応SSD「WD_BLACK SN750 NVMe SSD」に、4TBの大容量モデルが今年4月に追加された。
ゲームにしても動画にしても、今や数10GB単位が当たり前で、保存するにはもはや1TBという容量では心もとなく、2TBでもどうかという時代だ。そんな中で、4TBモデルが追加され、高速読み書きでかつ大容量なストレージへの需要が今後増していくものと考えられる。
そこで本記事では、WD_BLACK SN750 NVMe SSDの4TBの実力を検証すべく、デスクトップPCへの装着だけでなく、SilverStoneのUSB 3.2 Gen2×2(20Gbps)に対応したM.2 SSD用外付けケース「MS12」を使用して、外付けSSDとしても活用してみた。
SN750 NVMe SSDの基本的な性能をチェック
まずは、WD_BLACK SN750 NVMe SSDについておさらいしておこう。約2年前に登場した本製品は、250GB、500GB、1TB、2TBというラインナップで、250GB以外はヒートシンクあり/なしを用意。シーケンシャルリードは最大3470MB/秒、シーケンシャルライトが最大3000MB/秒で、容量ごとに少々ばらつきがあった。
今回の4TBモデルは、シーケンシャルリードが3400MB/秒、シーケンシャルライトが3100MB/秒という仕様で、ヒートシンクは非搭載。従来同様省電力機能を無効化することでピークパフォーマンスを維持する「ゲームモード」に対応。Western Digitalのサイトからダウンロードできるユーティリティー「Dashboard」でオン/オフを切り替えられる。初期設定ではオフの状態なので、パフォーマンスを重視したいなら、常にオンにしておこう。
さっそく、「CrystalDiskMark 8.0.1」を使って読み書き速度を計測してみた。設定はNVMe SSDにして、以下のテスト環境で行なっている。素の性能を見るため、ゲームモードはオフにしている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 9 3950X」 (16コア/32スレッド、3.5~4.7GHz) |
マザーボード | ASRock 「X570 Taichi」 (AMD X570、ATX) |
メモリー | Patriot「Viper PVS432G300C6K」16GB×2 |
ビデオカード | 玄人志向「GG-RTX2070SP-E8GB/DF」 (GeForce RTX 2070 Super ) |
SSD | Western Digital「WD Black SN750 NVMe SSD 4TB」 |
電源ユニット | Thermaltake「Toughpower Grand RGB 850W Platinum」 (80PLUS PLATINUM、850W) |
OS | Microsoft「Windows 10 PRO(64bit)」 |
結果は公称値の通り、シーケンシャルリードが3400MB/秒超え、シーケンシャルライトが3100MB/秒超えを記録。ランダムアクセスの性能もRND4K Q32T16を見るとそれほど落ち込まず、従来モデルよりも若干性能は上がっているようだ。
また、「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」を使って、最大シーケンシャルリード・ライトの性能もチェックしてみた。
結果としては、シーケンシャルリードで最大3438MB/秒、シーケンシャルライトで最大3122MB/秒を記録しているので、公称値どおりの性能を示している。なお、ATTO Disk Benchmarkは、CrystalDiskMarkの結果と違い1K=1024Bで計算しているため、画面上の数値は2.21GB/秒などと若干低く見えている。
もう1つ、ゲームのロード時間も検証してみた。ゲーム性能を測る定番ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でローディングタイムを、ゲームモードオン/オフで計測した。グラフィック設定は最高品質、解像度はフルHDで行なっている。
結果としては、少しの差ではあるものの、オンにしたほうが短縮されていることがわかる。速度的にも10秒を切っており、十分なパフォーマンスが得られている。