一方で非常に好調な状況のシャオミ
ファーウェイの直前に決算発表をしたシャオミは、対照的に絶好調と言っていい状況だ。
2020年の同社の売上高は前年比19.4%増の2459億人民元(約4兆1000億円)、純利益は同12.8%増の130億人民元(約2200億円)となった。ともに過去最高だ。「”スマートフォン×AIoT”戦略が堅調な業績の下支えをした。2020年、世界のスマートフォン出荷台数は前年比17.5%増の1億4640万台に到達した」と報告書で記している。
ファーウェイの戦略を聞かれた胡氏は、「戦略的に不動心を維持する。どんなことが起きても、自社のことを粛々と進めていく。一歩ずつ邁進し続けることができれば、ファーウェイのような革新的な企業は人類社会のデジタル化に向かう発展において、必ず認めてもらえると信じている」と静かに語った。ファーウェイの戦闘機はまだ飛行を続ける。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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