ジェフ・バーエバのポジティブトーク、札幌移住&転職、oViceの概要と利用体験
オンライン開催の「JAWS DAYS 2021」でre:Connectしてきた(オオタニ編)
2021年04月05日 07時00分更新
首都圏で働いていた二人のエンジニアが北海道に移住・転職した理由
子供たちとともにランチを済ませ、パワポカラオケをのぞこうと思ったが、重森さんが取材しているのを思い出したので、スポンサーセッションに移動。視聴ページのトップ画面では5つのトラックが全部見られるので、興味あるトラックにすぐに移動できるのがオンラインのいいところだ。
1つめのスポンサーセッションは、生活協同組合コープさっぽろの若松剛志さんと山﨑奈緒美さんが登壇する「わたし達はなぜ「北海道で生きること」を選択したのか ~移住を決めたエンジニア達のエトセトラ~」だ。JAWS界隈ではわりと知られているのだが、実はコープさっぽろにはこの1年でAWS Samuraiを含む名うてのAWSエンジニアが続々と集まっている。この中心にいるのが、元東急ハンズCIOの長谷川秀樹さんだ。
東京でAWSのエンジニアとして働いていた二人も長谷川さんから声をかけられた口。しかも転職して、リモートワークするのではなく、それぞれの夫婦が北海道にそのまま移住してしまうのがなんとも興味深い。若松さんは「もともと地方で働きたかった。AWSとこの事業プランがあれば大丈夫かなと」、山﨑さんは「転職する気は全然なかったけど、現地を視察して、(コープさっぽろCDOの)対馬さんの熱い野望を聞いて、行ってもいいかなあと」とのことで、それぞれ夫婦でコープさっぽろに転職している。
移住後はどうなのか?「それなりに大変だけど、広い北海道で気持ちに余裕が出た」(若松さん)、「寒いけど、テレワークだから外出なくてすむじゃん」(山﨑さん)とのことで、さっそくスノボ三昧で北海道を満喫しているようだ。社内の転職組を調べてみたところ、なんと22名中13名が首都圏から移住しているという。コロナウイルスの影響で、仕事や学びが急速にオンライン化したことで、地方にいることが全然ハンデにならなくなったのは大きいようだ。
山﨑さんは、「札幌はほどよく都会で、ほどよく田舎。アクティビティや観光地は多いし、食べ物おいしい。SAMURAIといっしょに働こうぜ!」とアピールした。
既存のツールで我慢できずに作られたoViceの技術変遷と次の一歩
聴講したもう1つのスポンサーセッションは、今回コミュニケーションスペースとして採用されたoViceについて説明したジョン セーヒョンさんの「oViceの技術変遷とこれからの取組み」だ。
oViceはバーチャルスペース上で自分のアバターを動かし、別のアバターに話しかけることができるというサービス。近くの人の声は大きく、遠くの声は遠くというリアルスペースと同じ環境を実現しているのが大きな売りだ。システムとしては、EC2やAmazon RDSを使ったシンプルな構成だが、用途に応じてP2P通信とメディアサーバーを介した通信の2種類を使い分けているのが特徴的だという。
セーヒョンさんがこのサービスを思いついたのは、アフリカのチュニジアでロックダウンを経験したとき。既存のツールで我慢できなかったセーヒョンさんが、日本に帰るまでの間で作ったサービスがoViceの原型だ。その後、毎週のようにアップデートを重ね、5週目にしてサービスとしてリリース。その後、範囲や向きの概念を導入したり、スクリーン共有を可能にしたり、マップやナビの技術を転用することで描画の省リソース化を進めてきたという。そして、今回のJAWS DAYS 2021でもAsk the Speakerやコミュニティ内での交流に使われている。
今後の課題としてはポストコロナを見据えたオンラインとオフラインの融合、収集したデータの活用やAPIを用いた外部連携、グローバル化での利用を想定した越境通信の最適化などが挙げられるという。仮想オフィスやイベントのプラットフォームは、今まさに成長している分野なので、世界で戦えるサービスとして成長してほしいところだ。
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