専用レーンを用意することで
安定した速度を提供するゲーミング光回線
中部テレコミュニケーション株式会社(略称:ctc、以下ctc)は3月29日、eスポーツやオンラインゲーム向けに最高の通信環境を実現する「コミュファ光ゲーミングカスタム」を発表。6月1日よりサービススタートを予定しており、現在は無料トライアルの受付を開始している。
「コミュファ光」はKDDIグループのctcが運営する光回線通信サービス。現在、愛知県をはじめ、岐阜県、三重県、静岡県、長野県が提供エリアとなっている。今回提供される「コミュファ光ゲーミングカスタム」も、この提供エリア内で対象メニュー契約中のユーザーが利用可能。3月29日には発表会も開催され、「コミュファ光ゲーミングカスタム」導入についての解説が行なわれた。
発表会に登壇したctc執行役員コンシューマ営業本部長 髙木龍生氏は、コミュファ光について、最大10Gbpsの高速インターネットサービスに加えて、光電話や光テレビ、安心サポート、Netflixパックなどの手厚いサービスがあり、J.D. パワーでの調査では、2021年「固定ブロードバンド顧客満足度」東海エリアにて5年連続No.1を受賞と、ユーザーからの信頼が厚いサービスであることを説明。
さらに髙木氏は「国内ではeスポーツ市場が急激に拡大しており、コロナ禍でゲームをする人が劇的に増えている」と指摘し、「コミュファ光ではeスポーツを積極的にサポートする必要がある」と判断したという。
コミュファ光ではすでに、ハイスペックな通信や機材環境を整えた常設のeスポーツ施設「コミュファ eSports Stadium NAGOYA」を2019年11月に名古屋PARCO東館7階にオープン。加えて2020年6月からは高校でのeスポーツ活動を支援する「高校eスポーツ部支援プロジェクト」や「放課後eスポ部」もスタートしており、eスポーツへ積極的にかかわっている通信サービスといえる。
混雑時間帯を避けてプレイせざるをえない
そんなプレイヤーの要望に応えた通信速度と回線品質
これらeスポーツとの関わりから髙木氏は「eスポーツプレーヤーからの声として、回線が混雑する時間を避けてプレイしているのが実情と聞いた」とし、「eスポーツをサポートするコミュファ光としては、こういったゲーマーの皆様の声に応えたい」と、社内で検討した結果、登場したのが今回の「コミュファ光ゲーミングカスタム」なのだ。
「コミュファ光ゲーミングカスタム」のポイントとして、髙木氏は回線速度の速さをアピール。光通信回線サービスはまだまだ最大100Mbpsで提供している場合が多いが、コミュファ光では10Gbpsでの通信速度で提供。髙木氏は「10Gbpsは例えれば広い道路のようなものであり、渋滞が起こりにくい」と説明し、さらにコミュファ光ゲーミングカスタムでは「その道路に専用レーンを設けて優先的に通行いただく、といったイメージ」(髙木氏)とのことなので、同じ10Gbpsでも、より効率の良い通信ができるのである。
優先的にトラフィックを流す仕組みで
時間帯に関係なく高速通信が可能
この「専用レーン」に例えられた仕組みは、QoS(Quality of Service)技術を利用したもの。コミュファネットワークから宅内に設置されたルーターに、優先的にトラフィックを流すフラグを埋め込み、これによってコミュファのネットワーク内を優先的にトラフィックを通過するサービスを提供できる。ルーターを利用するので、ほかの契約ユーザーには影響がなく、識別フラグを書き込んだルーターを使用しているユーザーだけが、高速サービスを受けられる。
優先的にトラフィックを通過できるのはコミュファネットワーク内だけなので、コミュファネットワーク外のゲームサーバーへの接続や、コミュファネットワークユーザーではないオンラインゲームの対戦相手まですべて優先的な接続になるわけではない。ただしコミュファのインターネットへ接続する回線については、通常流れている通信量に対して充分余裕のある物理帯域を用意しており、インターネット上におけるゲームサーバーまでの通信にも最善の対策をしているとのこと。このため、ユーザーは最良の通信環境が体験できることは間違いなさそうだ。
またゲームサーバーへのルートも、遠回りになると遅くなるといった現象が起きるが、そういった申告がユーザーからあった場合は、最短経路を探して通すといったオペレーションも行なっている。
「コミュファ光ゲーミングカスタム」を導入するメリットとして髙木氏は、「ラグが圧倒的に少ない」ことをあげている。通常の回線だと、昼時や夕方から夜にかけてネットワークが重くなり、ラグが発生しやすくなるが、コミュファ光ゲーミングカスタムを導入した場合、24時間どの時間帯でも一定のラグで安定した通信が可能だ。
これらの効果はゲームのジャンルを問わずにあり、髙木氏は「シビアなレスポンスが要求される対戦格闘ゲームやFPS/TPSといったゲームに対して、非常に劇的な効果が得られるのがこのサービスの大きな特徴」と話した。
ラグがなくプレイできるとプロゲーマーも絶賛!
発表会ではゲストとしてプロeスポーツチーム「JUPITER」でセールスマネージャー兼プロデューサーを担当している「上岡氏」と、同じくJUPITERでSTREAMER部門に所属している「新兵えす氏」が登壇。会場には夕方の通信が混み合う状態に設定した状態の光通信回線に接続したゲーム環境を、片方は通常のサービスで、もう片方は「コミュファ光ゲーミングカスタム」でチューニングされた設定と2種類用意。上岡氏と新兵えす氏の対戦プレイによるデモが行なわれた。
上岡氏は「コミュファ光ゲーミングカスタムのほうが、スムーズでいわゆるラグがない状態だった」と、プレイしてみるとその差が歴然であるとのこと。また新兵えす氏は「ラグとか遅延がなく敵の動きが滑らかなので、敵の動きが読みやすかった。敵の動きがよく見えると、こちらが何の技を出すかとか考えやすいので、すごくやりやすかった」と、同じくコミュファ光ゲーミングカスタムの効果がゲームに大きな影響があると話していた。
通信のラグはゲームプレイ、特にオンライン対戦のようなジャンルでは致命的なハンデとなる。東海地区でコミュファ光を契約しているゲーマーなら、「コミュファ光ゲーミングカスタム」は必須のサービスといえる。無料トライアルの申し込みは4月30日までとなっているので、対象ユーザーはチェックすべきだろう。
提供:中部テレコミュニケーション株式会社