アライドテレシスは3月30日、PoE++対応のスイッチ「AT-x530DP-52GHXm」を発売する。価格は79万2000円。
本製品は、マルチギガビットポート[100/1000/2.5G/5GBASE-T(PoE++)]の8ポートを含め、全48ポートでのPoE給電に対応したインテリジェント・スタッカブルスイッチ。ポートあたり最大60WのPoE++給電に対応し、装置全体では最大1480Wの大容量PoE給電が可能。
無線LANアクセスポイントやネットワークカメラなどのほか、センサーやLED照明など給電容量を必要とするIoTデバイスへの安定した給電も可能とする。Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)対応の無線LANアクセスポイントのような、高速で大容量給電が必須のデバイスを集約させるスイッチとしても使用できる。
ホットスワッパブル冗長電源に対応し、電源を入れたままでもケーブルや部品の交換が可能なだけでなく、万が一1つの電源が壊れた場合でももう1つの電源が動作し、装置自体は動き続ける。24時間記録し続ける監視カメラなどの集約にもおすすめとしている。
さらに、同社のネットワーク統合管理ソリューション「Vista Manager mini」を内蔵し、先に述べたエッジスイッチとしてだけでなく、小規模ネットワークを構築するコアスイッチとしても使用できる。Vista Manager miniは無線LANコントローラー機能(AWC:Autonomous Wave Control)を持つため、無線LANアクセスポイントの電波出力や接続構成を認識し、自動で調整する。
ネットワークの状況が可視化されることで、専任の担当者が立てられない場合や、担当できる人が1人しかいないような場合でも管理できる。サーバーレスなので最小限のコストでマネージメントできる点もメリットとしている。
また、最大65度の動作温度に対応し、工場など高温になる環境下での、産業用ネットワーク構築のためのコアスイッチとしての使用も可能だ。オプション品としてファンモジュール、電源ユニット(4機種)も販売している。