Alexaとの連携やワイヤレス・サラウンドスピーカ接続も可能に
デノンがプレミアムクラスのサウンドバー「DENON HOME SOUND BAR 550」を発表
2021年03月24日 16時00分更新
本格的な音をリビングに
在宅時間の増加や大画面テレビの人気で、関心が高まっているサウンドバー。DENON HOME SOUND BAR 550は、デノン・サウンドマスターが磨き上げた"ピュアサウンド"を標榜。小さいのに音がいい、小さいのに圧倒的な広がりがあるサラウンド体験、小さいのに多機能であるという点を特徴としている。
ドルビーアトモスやDTS:Xにも対応し、仮想サラウンド機能(Dolby Atmos Hight Vertulizerなど)によって、3Dサウンドが体験ができる。また、Amazon Music HDやSpotify、AWAといった各種ストリーミングサービス、AirPlay 2やBluetoothを使ったスマホとのワイヤレス接続など、ネットワーク機能も多彩だ。
1本バータイプだが、サブウーファー付きの「DHT-S316」「DHT-S516H」の上位に位置づけられるプレミアム機となっている。音はサウンドマスターの山内氏が本格的に監修。Hi-Fi機器やAVレシーバーと同じ方向性で磨き上げた「ピュアでストレートなもの」を目指している。サウンドバーとしては高価な価格帯になるが、いい音を知っている日本人のために開発。映画だけでなく、音楽を聴いても違和感のない、高音質なサウンドバーの提供を考えている。
映画館で観た映画の迫力、ライブコンサートの感動体験が、自宅では得られず、どこか物足りない……という人に対して、映画を聴く、音楽を聴く、そしてゲームを大迫力で楽しめる点を重視して開発した。
デジタル技術に頼らない高音質にこだわる
開発に際しては「スピーカーづくりの基本に忠実」をコンセプトに、デジタル処理などに頼らず、素の状態で音のいいサウンドバーを作ったという。
このために新開発したのが、低歪ドライバーやパッシブラジエーターだ。スピーカーユニットは合計6基あり、構成は19mmの新型ツィーターを左右の端に1基ずつ、55mmの円形ミッドバスを2基+2基フロントに設置するもの。加えて、中央に50×90mmの角形のパッシブラジエーターを2基、背面に1基配置している。ミッドバスを真円形状にしたのは、楕円形状より歪みが少ないため。ただし面積が減って動かせる空気の量が減るため、数を片側2基に増やし、かつロングストローク駆動とした。
筐体の底面はハニカム上のリブで補強。材質はABS-PCアロイ材を使用。FEMによる強度解析を駆使したという。
回路設計もAVアンプのノウハウを取り込んでいる。DSPにはアナログデバイセズ製で高性能なSHARCプロセッサー(Griffin Ultra Lite)を採用。これは30万円クラスのAVアンプ「AVC-X6700H」が採用するDSP(Griffin Lite)の直系に当たるもので、演算能力の高さと低消費電力が特徴だ。余裕を持った処理性能は音に対しても有効に働くという。
デジタルアンプは可聴ノイズの歪みを低減した新型モジュールで、各スピーカーユニットに対して1基ずつ、合計6基積んでいる。スイッチング電源も新規設計。デジタルアンプの定格出力に必要な容量よりも、さらに余裕を持った電源供給が可能なものとし、リミッターなどを掛けず、瞬間的な大出力が可能となっている。