FORESIGHT VIEW CX-F1/CX-E1を編集部の講習で使った!
カシオのA5サイズ新世代プロジェクター「FORESIGHT VIEW」をビジネスの相棒にしたい
2021年03月30日 11時00分更新
カシオからコンパクトでガジェット感溢れるプロジェクターが登場!
カシオ計算機が昨年、プロジェクター事業の見直しを発表した。同社はこれまで、主にオフィス向けの据え置き型プロジェクターを展開していたが、今後は、スマートホームやスマートビルディング向けの組み込み型プロジェクションモジュールに注力するという。
そして注目したいのは、同時に明かされた「モジュールの分野で培った技術を転用し、新規軸のプロジェクター製品を販売していく」という同社の計画だ。
ついに発売された第一弾製品が、本稿で紹介するA5サイズのコンパクトなプロジェクター「FORESIGHT VIEW CX-F1/CX-E1」だ。
カバンに入れて持ち運べる重量とサイズ
ラインアップは「CX-F1」と「CX-E1」の2種類で、CX-F1は無線投映とHDMI入力に対応、CX-E1はHDMI入力のみに対応するという違いがある。価格はCX-F1が実売価格18万7000円前後、CX-E1が16万5000円前後だ。
サイズと重量、デザインは両モデル共通で、およそ幅215×奥行き152×高さ43mm、重量は1.1kg。このサイズはISO 216規格のA5版に近く、実際に持ってみた印象も、やや厚めの単行本や、小型の辞書に近い。
カラーはいずれも「ナレッジネイビー」と「エクスプレッションレッド」の2色展開。ビジネス向けのプロジェクターというジャンルでは記憶する限り見かけたことのないカラーだが、コンパクトで直線的なデザイン、布地を想起させる手触りは心地よく、デザイン的なまとまりは完成度が高い。
そもそも、従来のビジネス向けプロジェクターは「所有する」というイメージからかけ離れたところにあり、多くの人にとって会社の備品でしかなかった。本機は、デザイン、カラー、そしてコンパクトさのバランスで、つい欲しくなる、ガジェット的な魅力が生まれている。
オフィスの備品としてはもちろん、小規模な事務所でスタッフ全員が気軽に持ち出せるプロジェクターとして共用したり、映像を使ったプレゼンの機会が多いフリーランサーが、PCやタブレット同じように携帯したりなど、ガジェット的な使い方をしても面白いだろう。
立ち上げの速さと明るさが大きな魅力!
「コンパクトでスタイリッシュなプロジェクター」となれば、「機能的な妥協があるのでは?」と推測したくなるところだが、そこを覆すのが本機のすごいところ。明るさはISO/IEC 21118、JIS X 6911規格で2000ルーメンとなり、これは60インチ以上で投映した場合でも、明るい部屋でも投映内容がはっきりと視認できるほどだ。暗い部屋なら、最大300インチまでの投映にも対応する。
また、レーザーとLEDを組み合わせたハイブリッド光源を採用することで、電源の投入からおよそ5秒で映像の投映がはじまる。
ひと言でまとめれば、軽く、小さく、かっこよく、さらに明るくスピーディーに使えるのがFORESIGHT VIEW CX-F1/CX-E1なのだ。次ページでは、編集部内の講習にワイヤレス伝送に対応するCX-F1を取り入れ、実際の使用感を確かめると共に、講習を受けた側からも評価をしてもらった結果を紹介する。