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Noctuaのクーラー&ファン搭載、PCケースはCoolerMasterの「Silencio S600」

静音にこだわったPCケース・CPUクーラー・ファンを採用、サイコムの長年の経験を活かしたデスクトップPC「Silent-Master NEO」

2021年03月21日 13時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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ケースは静音にこだわり抜いた「Silencio S600」

 騒音源をなくす、もしくは、騒音を小さくするというのが静音化の基本だが、もうひとつの基本となるのが、「騒音を外に漏らさない」ことだ。

 騒音を漏らさないといっても、ケースを完全密閉してしまえば空気がまったく流れなくなり、内部に熱がこもってしまう。これではいくら静かになっても、パソコンとしては実用にならない。

 ではどうするかといえば、とくに騒音が耳に届きやすい方向……つまり、PCの前面・側面・天面方向から音を漏れにくくすればいい。これを実現している静音ケースは多数あるが、Silent-Master NEOシリーズで採用されているのは、CoolerMasterの「Silencio S600」だ。

「Silencio S600」は、フロントパネルやサイドパネルの内側に遮音材を装備。音漏れを防いでくれる

 ロゴなども目立たず、ライトアップ機能もないシンプルなデザインのミドルタワーケースだが、フロントパネルの内側に大きな遮音材が装備されており、これで前面への騒音を大幅にカット。パソコンの正面にいても、騒音を感じにくいよう工夫されている。

フロントパネルの内側、ほぼ全面に貼られているのが遮音材。耳障りな騒音の多くは、これで遮ってくれる

 また、側面パネルの内側にも遮音材が貼られており、単純な音漏れと、振動によるビビリ音を防げるようになっているのがメリットだ。今のタワー型ケースは、サイドパネルが内部の見えるガラス、もしくはアクリルパネルとなっていることが多いが、実はこれらのパネルは騒音が漏れやすい。静音性を重視するなら、スチールで重量感があり、更に内側に遮音材が貼られているものがベストとなる。

重量のあるスチールというだけでなく、しっかりと遮音材も装備。音漏れとビビリ音を防いでくれる

 天面にケースファン、もしくは水冷クーラーのラジエーターを装着できるスペースがあるが、この部分は使われていないため、音漏れしないようカバーでふさがれている。ただし、熱はケースの上側にたまりやすいこともあり、長時間ゲームで遊ぶといった高負荷が続く場合は、安定性のためカバーを外しておくというのもアリだ。

天面はファン装着部がカバーで隠されている。放熱効果を高め、高負荷時の安定化を狙うなら、外して使うといいだろう

静音性に優れ、高スペックPCでも耳障りな騒音が小さいのが魅力

 今回は主に、「Silent-Master NEO B550A」の静音性のキモとなる部分をチェックしてみたが、静音パーツ選びから組み立てまで、サイコムらしいこだわりのあるものとなっているのが分かってもらえただろう。

 次回は気になる性能面をチェックしていこう。

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