CANOBLE(カノーブル)は3月15日、VRやASMR(自律感覚絶頂反応)を活用して新しい食の体験を提供する「food porn」に対応した食品デバイス3型を発表した。
同社はバターの形状で口溶けをコントロールするという3次元設計に注目し、舌の上に置くだけで自然と溶けて味が変化していくバターを開発した。
本デバイスは、この口溶けをコントロールする技術を応用し、VRゴーグルを着用した上で、専用の映像を観賞しながら味の変化を楽しむというもの。
VRコンテンツと口溶けデバイスを同時に使用することで、バターが口内の粘膜などの感覚器官に触れたときの刺激と映像や音声が一致したときの心地よさや、口内にある食物とは異なる香りを感じたときに脳がバグる混乱など、従来の「食事」とは全く異なる食体験を提供できるという。
食べるバターデバイスは3型発表されており、どれも形状が異なっている。
タイプ01は上部にアロマポットが配置され、ポットのフチが溶けていく過程でポット内部のフレーバージュレが溶けだし、香りが広がる作りになっている。
タイプ02は舌に触れる底部に突起がありながら、空気の通り道を確保する形状になっており、上部にはカーブがついているため、速度感のある口溶けと香りを楽しめる。
タイプ03は上顎に当たる上面に突起があり、口溶けは早く、鼻に抜ける香りにスピードがあり、舌に触れる底面は緩やかなカーブで舌にフィットするので、ゆっくりと溶けていくタイプになっている。
将来的にはASMRを組み込み、口内でバターが溶けていく感覚を体験することが可能になるという。本デバイスは4月以降にベータ版の提供を開始する予定。