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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第269回

スマホ市場で好調なのはアップルとシャオミ アップルは4年ぶりの四半期トップも

2021年03月10日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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2021年のスマートフォン業界はプラス成長に期待
急成長しているシャオミだが、そこも米国は見ている

 最後にあらためて2020年全体のスマートフォン市場を見てみる。GartnerとIDCでは、第4四半期および2020年通年の統計が異なるのだが、Gartnerは2020年第4四半期は5.4%のマイナス、2020年通年では12.5%のマイナス成長としているのに対し、IDCは2020年通年こそマイナス5.9%だが、第4四半期は4.3%増。「スマートフォン市場、サプライチェーンともに回復していることは素晴らしく、年終わりの成長はこれまでの成果を実証するものとなった」とIDCのアナリストはコメントしている。

 カギを握るのは5G、コロナによる繰延需要、エントリー~ミッドレンジ価格帯の充実など。財布のひもが緩くなったわけではないが、スマートフォンに対する需要は底堅いようだ。

 ベンダーでは上位5位でもっとも成長率が高いのは、通年でシェア4位のシャオミ。だがシャオミにも米国が目を光らせている。

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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