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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第173回

KDDIグループの隠れた格安SIM「J:COM MOBILE」の意外な高速さとサポートに少々驚いた

2021年03月07日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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契約後の手続きが難あり、改善に期待

 速度も安定して通常利用には問題のないJ:COM MOBILEだが、注意したいのが契約後の手続きとなる。ウェブサイトの「マイページ」から試しに料金プランを変更しようとしたところ、そのたびに問い合わせフォームから連絡するように誘導された。

J:COMのマイページ。モバイルのところから入っていく

 しかも、連絡希望曜日と時間帯を指定する必要がある。電子メールで返答があるかもしれないが、料金プランの変更程度ならその場で手続きが完了してほしいところ。J:COM MOBILEではまだそのような体制にはなっていない。

 また、マイページは難もあり、データ利用量を確認しようにもサイトが混雑して表示がされなかったり、手続きによっては進めないこともあった。障害情報としても表示がないため、これが通常の状況なのだとすると不安になる。

解約についても電話で問い合わせるように案内される

 それは解約についても同様で、通常、いつまでに解約の手続きをしたらよいかなどの明確な表示があるが、J:COM MOBILEでは電話にて「1ヵ月程度前までを目安に」と連絡するようされているのみ。新プランの「J:COM MOBILE Aプラン ST」も同様と思われるが、ウェブサイト上に明確な情報は見つけられなかった。

穴場的な格安SIMだが
独特な契約体制とカスタマーサービスには注意が必要か

 通信速度や使い心地という点ではMVNOの格安SIMよりもは良い面もあるJ:COM MOBILE。今後サービスが開始されるau「povo」などと比較して、有利な点があるとすれば、加入から12ヵ月間の割引きがあるほか、もし実際に使ってみて20GBも使わないようになったらプランの変更もできる点だ。

 しかし、加入後の手続きに関しては今のままでは不便すぎる。また、せっかく家電量販店にJ:COM MOBILEのスペースを設けるなら、即日開通や即日渡し、家電量販店のサービスとの連携は期待したいところ。

 もしかしたら、この不便さがかえって穴場的な質を保つ秘訣なのかもしれないが、現時点での若干の不便な部分を承知した上での加入の必要がありそうだ。

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