リコーは3月3日、サインディスプレイ市場向けの大判インクジェットプリンター「RICOH Pro L5160e/L5130e」を3月15日に発売、「RICOH Pro TF6251」を3月4日に受注開始を発表した。
RICOH Pro L5160e/L5130eは、ロールメディアに印刷して壁紙や懸垂幕、タペストリーなどを制作することができる、3つのインクジェットヘッドをスタガ配列することで一度に広い面積の印刷を実現し、速乾性のあるラテックスインクを採用することで従来のソルベントインクで必要だった乾燥時間を乾燥時間を削減。標準モードで印刷速度25㎡/hと前進機と比べ、およそ2倍の印刷速度を実現した。
また、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクに加え、オレンジとグリーンのインクを搭載したことによりCMYK4色では再現しにくい華やかな、オレンジや明るいグリーンの表現を実現した。操作画面は新たに4.3型のフルカラー液晶タッチパネルを搭載、操作性を向上させ、テスト印刷やヘッドの高さ調整などの様々な設定も画面にタッチするだけで簡単にできるようになった。
RICOH Pro TF6251は、リコーとして国内初となるUVインクを採用したフラットベッドプリンターで、クラス最速の印刷速度と幅広いメディアの汎用性により、スチレンボードのパネルや金属の標識、段ボールの包装材だけでなく、建材やインテリアなど多種多様なアプリケーションへの印刷が可能。印刷速度は、最速で時間あたり116㎡を実現した。印刷領域は最大で2500×1300mmで、厚さ110mmまでのメディアへの印刷を可能としている。オプションでロールメディアへの印刷も可能で、幅2.2×長さ300mまでの印刷ができる。
また、Greenguard 認証に準拠した臭いの少ないUVインクを採用したことで屋内アプリケーションにも対応可能としたほか、光を照射すると瞬時に強固に硬化するUV硬化型インクを採用することで、速乾性が求められる印刷や、インク受容層のないメディアへの印刷を可能とした。色域の広いインク「RICOH Pro UV Ink GP120」と、高い密着性と広い色域を兼ね備えたインク「RICOH Pro UV Ink DG130」の2種類のインクを採用。
価格は、RICOH Pro L5160eが308万円、RICOH Pro L5130eが275万円、RICOH Pro TF6251が1754万5000円。