ヤフーは2月25日、同社が提供する乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」(iOS/Android版)において、都営バスのリアルタイムな位置情報や遅延情報などをルート検索結果画面に表示する機能を提供開始した。本機能は、公共交通オープンデータ協議会が運営する公共交通オープンデータセンターから提供される、都営バスのバスロケーションデータを活用したもの。
Yahoo!乗換案内は、2019年7月から福井県敦賀市のコミュニティーバス、2020年8月から富山県全域の路線バスのリアルタイムな位置情報や遅延情報などをルート検索結果画面に表示する機能を提供している。今回、提供地域を拡大して都営バスにも対応した。
これまでもYahoo!乗換案内では、乗車予定のバスが遅延している場合、バスの走行位置や遅延時間、遅延時の修正された発車予定時刻などを確認できた。本機能では新たに、ユーザーが検索したルート上に都営バスがある場合、「ふたつ前のバス停を出発」「まもなく到着します」といった接近情報や現在位置、遅延情報をルート検索結果画面に表示するようになった。検索結果の発車時刻をタップすれば、前後のダイヤも表示される。
時刻表のバス停一覧にもバスの現在位置情報や遅延情報を表示し、任意のバス停から発車するバスの運行情報を一覧で確認可能だ。また、任意の時刻表をタップすると、運行中のバスがどこの区間を走っているのかも確認できる。
ヤフーは本機能の提供により、都営バスを使った通勤通学や、やむを得ない事情の外出の際に、「ほぼ時間通りにバス停に着いたが、乗る予定のバスは出発したのか遅延しているのかわからない」といった不安や「バスに乗ったら道路が混んでいるが、どのくらい遅れているかわからない」といったユーザーの疑問を解消できるとしている。