このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

アナログ時計の優美なデザインE Inkスマートウォッチ「SKAGEN JORN HYBRID HR」レビュー

2021年02月17日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ウォッチが搭載する各センサーから取得された情報を美しく整理して表示するモバイルアプリ「Skagen Hybrid Smartwatches」

アプリ連携によるアクティビティ・ヘルスケア機能も充実

 コンパニオンアプリである「Skagen Hybrid Smartwatches」のユーザーインターフェースもできがよい。現時点ではアクティビティや心拍など、スマートウォッチにより取得された健康状態を示すデータを記録して、分析や評価を加えずシンプルに表示するだけのアプリだが、きれいに整理整頓された状態で一望できるデータは、ユーザーに多くのことを語りかけてくる。将来はワークアウトのコーチング、睡眠サイクルのカウンセリングなど、データにいっそうの付加価値を与えるサービスもつなぎ込めそうだ。

スマホに保存されている写真を文字盤に配置してカスタマイゼーションをしたり、HYBRID HRシリーズのユーザーにシェアして楽しめる

 電子ペーパーディスプレーはバックライトを持たないため、明るい場所に比べて、夜間の屋外など暗い場所での視認性が極端に落ちることが弱点だ。その点を考慮し、JORN HYBRID HRは本体にフロントライトを内蔵している。設定をオンにして、風防をダブルタップすると夜間でも盤面を明るく照らしてくれる。

電子ペーパーディスプレーはバックライトを持たないため暗い場所で見づらくなる。JORN HYBRID HRはフロントライトを装備して弱点をカバーした

 JORN HYBRID HRには、2種類のサイズのウォッチヘッドがある。もし睡眠トラッキング機能を多用するつもりであれば、ウォッチヘッドはコンパクトな方が眠っている間も身に着けやすいと思う。ほかの腕時計と同様に、店頭などで機会があればフィッティングを試してみるとよいだろう。

 スカーゲンのJORN HYBRID HRは電子ペーパーディスプレーの特徴を十分に活かしながら、アナログ時計としての直感的な操作感とエレガントなデザインを両立させている。HYBRID HRというコンセプトは今後、フォッシル・グループのほかのブランドにも広く波及しながら「電池持ちの良いスマートウォッチ」としてメインストリームに育つ可能性を秘めていると思う。

 

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ