アプリ連携によるアクティビティ・ヘルスケア機能も充実
コンパニオンアプリである「Skagen Hybrid Smartwatches」のユーザーインターフェースもできがよい。現時点ではアクティビティや心拍など、スマートウォッチにより取得された健康状態を示すデータを記録して、分析や評価を加えずシンプルに表示するだけのアプリだが、きれいに整理整頓された状態で一望できるデータは、ユーザーに多くのことを語りかけてくる。将来はワークアウトのコーチング、睡眠サイクルのカウンセリングなど、データにいっそうの付加価値を与えるサービスもつなぎ込めそうだ。
電子ペーパーディスプレーはバックライトを持たないため、明るい場所に比べて、夜間の屋外など暗い場所での視認性が極端に落ちることが弱点だ。その点を考慮し、JORN HYBRID HRは本体にフロントライトを内蔵している。設定をオンにして、風防をダブルタップすると夜間でも盤面を明るく照らしてくれる。
JORN HYBRID HRには、2種類のサイズのウォッチヘッドがある。もし睡眠トラッキング機能を多用するつもりであれば、ウォッチヘッドはコンパクトな方が眠っている間も身に着けやすいと思う。ほかの腕時計と同様に、店頭などで機会があればフィッティングを試してみるとよいだろう。
スカーゲンのJORN HYBRID HRは電子ペーパーディスプレーの特徴を十分に活かしながら、アナログ時計としての直感的な操作感とエレガントなデザインを両立させている。HYBRID HRというコンセプトは今後、フォッシル・グループのほかのブランドにも広く波及しながら「電池持ちの良いスマートウォッチ」としてメインストリームに育つ可能性を秘めていると思う。