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このレトロな存在感、なんかいい。80年代の日本から着想を得たフォッシルの腕時計「RETRO DIGITAL」

2021年06月24日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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大きすぎないが、しっかりと主張する40mmのケースを備えた「RETRO DIGITAL」コレクション。価格は1万5400円だ

80年代の日本から着想を得たコレクション「RETRO DIGITAL」

 フォッシルから、1980年代の日本にインスピレーションを得たというデジタル腕時計のコレクション「RETRO DIGITAL」が登場。

 1980年代といえば、自動車や家電と言ったテクノロジーが発展した年代であり、同時にパソコンやインターネットなど、いまの時代につながる技術の黎明期でもある。フォッシルの設立も1984年と、この年代だ。

さり気なく存在感のあるレトロデザインがかわいい

 外観を一見すると、なるほど、80年代らしさに溢れたレトロな色使いが印象的だ。80年代の日本のプロダクトは、どこか未来感を意識した色使いやデザインが多く見受けられ、未来への憧れが強く感じられると思う。

 これは「いまになって振り返ると」という話であって、当時は本当に未来っぽかったのだと想像するが、現代のデザインに落とし込むと、「未来への憧れ成分」だけが象徴的に浮かび上がり、不思議なノスタルジーを生み出す。

ベゼル部のヘアライン加工と側面のポリッシュ加工のコントラストがきれいだ

 より詳細に観察すると、いまの時代にはあまり使われない、風防部にあしらわれたネオンブルーの色味が、レトロ感をかもし出すことに、大いに成功している。

 一方で、エッジの立ったベゼル部にヘアライン加工を施し、サイド部はポリッシュド加工でツヤツヤに磨き上げるといった、いわゆる「ラグジュアリースポーツ」の腕時計にも見られるデザインを取り入れ、モダンな印象も合わせ持っている。

 80年代の雰囲気を現代の技術で再現することで、普段使いしやすいデザインに仕上げている点が、RETRO DIGITALシリーズの大きな魅力だ。

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