本当は不特定多数にバラまいているだけ
「違法配信サイト視聴がバレた!?」 後ろ暗い人だけが引っかかる詐欺SMS
2021年01月28日 07時00分更新
・正月休みの記憶も薄らいだ頃に、違法配信サイトなどから利用料金請求のSMSが届くかも。
・不特定多数にバラまいているだけなので無視が一番。
・ただし身に覚えがある場合、慌てて支払ってしまう可能性も。「後ろ暗い」行動は慎むことが吉。
お正月休み中の「気の緩み」がトラブルの種に……?
今回ご紹介するのは、あなたのお正月の生活態度を測る「詐欺SMS」のお話です。
年末年始にゆっくり羽を伸ばすのは結構ですが、なかにはすっかり油断して、普段はチェックしないアダルトサイトや漫画・アニメを違法配信する海賊版サイトなどに足を踏み入れてしまう人が後を絶ちません。
実際、海賊版サイトは世界的なステイホームの流行に合わせて息を吹き返しており、月に億単位のアクセス数を稼いでいるようです。コロナ禍によって飲食業などの苦境が伝えられていますが、じつはエンタメ業界も意外なところでダメージを負っているのです。
さて、お屠蘇気分もすっかり抜けたあなたのもとに、もしかすると下記のようなSMSが届くかもしれません。「配信サービス●●●へのご入会、誠にありがとうございました。今月の利用明細をお届けいたします。2020年12月分 \44,000-/なお以下の期限内にお支払いいただけない場合、ご自宅まで回収にお伺いいたします/お支払い方法はプリペイドカードが便利です」。
後ろ暗い行動をしていると引っかかってしまう詐欺
さあここで正月休み中の生活態度が問われます! 正規の動画配信サイトでお気に入りの海外ドラマを視聴していた場合、『何かの間違いだ。もしくは自分を騙そうとしているかも?』と考えることでしょう。しかし、興味本位で違法配信サイトを覗いていたならば……『もしかして「あの」サイトを見たことがバレた!? しかも有料だなんて知らなかった、どうしよう!』とパニックに陥り、SMSの文面通りにプリペイドカード購入に走ってしまったかもしれません。
種を明かせば、これは悪意ある人たちが不特定多数にバラまく詐欺SMSの一種です。違法配信サイトに出入りした「後ろ暗い過去」を持つ人が慌てて行動を起こすことを狙っているのです。プリペイドカード番号のほかにも直接電話やメール送信を要求する文面もあり得ます。
当然、悪意ある人たちはあなたの正月休み中の行動など知りません。ですから、思わせぶりなSMSが届いても無視しましょう。そして何より、違法行為にあたるサイトを訪れないことが最良の対策です。なお、『何かの間違いだ。問い合わせて身の潔白を証明しよう』などといった行動は自分から悪意ある人たちに連絡先を教えるようなものですから厳禁です。
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